令和5年7月22日、「わんぱくクラブBコース定例活動」「和歌山大学フィールド研修」を同時開催しました。私は午前中「わんぱくB」の定例活動、午後から「和歌山大学フィールド研修」のラインセンサス調査のお手伝いをさせていただきました。今季は久々に樹液溜まりに飛来する昆虫類の個体数が多いので、わんぱくクラブBコースの小学生が大喜びでしたし、和歌山大学フィールド研修でもやすゆき公園大クヌギの樹液溜まりに飛来する昆虫の観察を行いました。近年やすゆき公園周辺でクワガタムシの確認数が激減しているのを受けて、昨年度から和歌山県の農業活性化関係の助成金をいただきながらしいたけ榾木場の整備を開始しています。しいたけ榾木からシイタケが収穫できる期間、榾木にはノコギリクワガタ、コクワガタなどが産卵を行います。20数年前「やすゆき公園」を整備した際に並べたしいたけ榾木の効力で、やすゆき公園はクワガタムシの宝庫になっていましたが、榾木の老朽化にともない個体数を減らしていました。クワガタムシの生活史は1年で成虫が羽化するカブトムシよりかなり長いので、20数年前も榾木を置いてからクワガタが多くなるまで4年強かかったので、今回も本格的にクワガタムシの個体数が安定するのは5年後と想定していますが、今年樹液溜まりに集まる昆虫の個体数が多いので、少数ながらクワガタムシが見られるのはうれしいことです。クワガタムシ類は貴重種指定がされている訳ではありませんが、里山に遊びにくる子どもたちには大人気なので今後もモニタリングしつつカブトムシ&クワガタムシの個体数変異を見続けていきます。