平成22年から継続している未来遺産運動「孟子不動谷生物多様性活性化プロジェクト」の一つである県立向陽中学校理科部の令和3年度の初回調査を行いました。県立向陽中学校理科部の皆さんは、孟子不動谷が第1回プロジェクト未来遺産登録を受けた当初から調査研究活動を継続してくれています。事業説明にも詳述している通り、開始当初は森林性鳥類調査と稲作水系の生物調査を行っていましたが、モニタリング調査を継続的なものとして位置付けるために「鳥類」「トンボ類」「チョウ類」「両生爬虫類」「ほ乳類」を、1年1グループずつ調査し、5年前のデータと比較することにより不動谷の環境を考察できるように調査手法を変更しています。
今年度はほ乳類調査を行います。ほ乳類は彼らの活動時間の10時~12時では姿を確認することはほぼ不可能なため、ルートセンサスによる痕跡調査と無人カメラ設置による調査を行います。今日は朝から生憎の雨模様であったので、毎回ほ乳類調査の際にはお手伝いをしてもらっている県立南部高等学校教諭の山鷲先生から無人カメラ設置の講習会と、写真によるほ乳類調査のレクチャーを山案山子テラスで行いました。5月には、山鷲先生の指導のもと無人カメラの設置を実際に行い、本格的にモニタリング調査を開始する予定です。