令和4年7月16日(土)10時より、こがねぐも相撲行司育成会を海南市わんぱく公園食事スペースで開催しました。昨年に引き続き、コロナの影響で本大会は中止にさせていただき、行司育成会を行いました。奈良県在住のクモ類研究家・関根幹夫先生を講師にお招きし、本大会第1回戦を向陽中学校理科部のみなさんに実際実演してもらう形で行司の講習会を開催しました。昨年に引き続き職員の山本昌寛君が行司を行いましたが、2年目になってかなり流暢に勝負を裁くことができるようになりました。コガネグモの相撲は、ハエトリグモ相撲のように「縄張り争い」ではなく、お互いを餌としての「食い殺し合い」なので、どちらかが、どちらかに噛みつく前に勝負を分けないと噛みつかれた方のクモは命を落としてしまいます。コガネグモ相撲は、子どもたちが里山自然の一員であるコガネグモと親しむ優れた子ども文化である反面、いたずらにクモ同士の食い殺し合いを助長する行為であると言えるので、くも相撲の怪我がもとで命を落とす個体をできるだけ出したくないのと、近年コガネグモの個体数が減少傾向にあるため、しっかり勝負を分けることのできる行司の育成がくも相撲存続の上で必須なのです。来年度本大会の再開にむけ、山本君がしっかり勝負を分けることのできる行司に育ちつつあるのは、非常に嬉しいことです。なお、本育成会は、昨年度に引き続き、令和4年度KOSMOエコ基金の助成により開催させていただきました。