皆様、新年明けましておめでとうございます。いつも拙いURLの記事をご覧いただきありがとうございます。冬のはじめから暖冬続きで、孟子不動谷初記録の熱帯昆虫・シンジュキノカワガ(こぶが科)が多数発生するなど、温暖化を象徴づける現象続きでしたが、元旦を迎えるとともに一気に冷え込み、氷が張ったり、小雪がつらついたりと、本来の冬の気候がようやくやってきました。今冬の大きな特徴として冬の渡り鳥が非常に少ないことが挙げられます。ルリビタキ(ひたき科)、ジョウビタキ(ひたき科)の2種の冬鳥が例年通り観察できますが、ツグミ、シロハラ、オシドリなど、例年新春には勢ぞろいしているレギュラー冬鳥たちが非常に少なく、アトリ、ウソに至っては1羽たりとも記録できません。これほどまでに冬鳥の集結が少ない年は本当に珍しいです。1月10日ころに、ツグミ類を中心とした冬鳥の移動が始まるので、その動きに期待しているところですが、どうなるかはわかりません。今シーズン冬鳥が少ないことは、それが生態系の悪化を直接示唆するものではありませんが、今後注意深くその動向をモニタリングしていこいたいと考えています。令和3年度、哺乳類をテーマとし、初めて年間通じて定置カメラによるモニタリングを行い、ニホンカモシカ、ニホンジカを初記録した県立向陽中学校理科部の未来遺産調査、令和4年度のテーマは「鳥類」なので、少ない冬鳥の状況の継続調査を行いたいと思います。今年も、子どもたちによる「未来遺産運動」や孟子里山米作りなど、例年通りの活動を孟子不動谷を舞台に継続していきますので、変わらずご支援のほど、よろしくお願いいたします。   令和4年元旦