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孟子里山情報
孟子不動谷だより
なかなか降らぬ雨(平成21年6月29日)
ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。
今日朝、わんぱく公園のエレベーターの点検があったので、朝
公園に行き、結局孟子不動谷に着いたのは10時でした。
今日はまとまった雨が降る予報にもかかわらず、薄日の射す
思わせぶりな天候です。
上空を未成熟の♂のオニヤンマが飛んでいます。
そのはるか上空を、ヤブヤンマ♂♀とマルタンヤンマ♀が飛
んでいます。
大型のトンボが多くなるのは、孟子のとんぼ暦が夏に向かっ
ている証拠です。
現時点で33種のトンボを確認していますが、今年はトンボの出
が悪く、「粥占い」の結果が当たっている状況です。
最もおかしいのは、ベニイトトンボがいまだ出ません。
6月中に毎年出ていたのに、今日も1頭も確認できませんでし
た。
いっぽう、オオアオイトトンボに混じって羽化するのが普通のホ
ソミオツネントンボが、まだ成熟♂が水辺にいるのです。
初夏、気温があまり上がらなかったのがたぶん原因だと思いま
すがこんな年ははじめてのことです。
ホトトギスがとても賑やかです。
上空を「テッペンカケタカ テッペンカケタカ」と叫び声を上げな
がら飛びかっています。
サンショウクイが繁殖を終えて、あまり鳴かなくなっているので、
余計ホトトギスの賑やかさが目立ちます。
今年春から初夏にかけて雨が少ない影響で、小鳥たちの繁殖
成績がとても良いです。
ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ等の留鳥たちも、キビタキ、オオ
ルリ等の夏鳥たちも、めいめいに巣立ち雛を連れています。
キビタキやオオルリの巣立ち雛をこんなに見かけるのも珍しい
ことです。
マダケ藪のそばの台場クヌギで、コサメビタキが巣立ちました。
今春ものすごくよく囀っていたのでここで繁殖するに違いないと
思っていたのに、その後プッツリ消息を絶っていたのです。
ありもとはもちろん、コサメ探しの名人の入江さんでさえ、今年
は巣のありかを確認できずにいましたが、かなり高いところで、
ひっそりと営巣していたのでした。
ゴマシオ頭の尾羽の短い3羽のヒナを連れて、コサメビタキ夫
婦はとても忙しそうです。
台場クヌギからネムノキに移り、ネムノキにつくイモムシを咥え
てはヒナに給餌しています。
やはり小鳥の巣は、見つからないのが一番幸せなのです。
カワイイ雛を連れたコサメビタキ一家を観察しながら、改めてそ
う思いました。
キオビベッコウの個体数が一挙に増加しました。
孟子の雑木林はイモムシ&ケムシの世界から、クモの世界に
移行しつつあるのです。
ベッコウバチの仲間はクモを狩るので、クモの個体数が増加す
る6月下旬に、一気に羽化してくるのでしょう。
とんぼ池にスジアカハシリグモやイオウイロハシリグモが一気に
増加したので、ヒメベッコウバチが忙しくスイレンの葉上を走りま
わっていました。
クモの時代に替って、ベッコウバチが増加し、それを契機にイモ
ムシケムシで雛を育てる小鳥たちが繁殖を終える・・・
里山自然の連携の素晴らしさに今更ながらに感動します。
丸嶋さんは、ようやく田植えを終え、今日は今年行っている幼稚
園の環境学習用の、タケのクツを作っています。
ホワイティ&アイちゃんは、テラスの日陰で、昼寝をしています。
「雨降りませんねぇ」
「雲が厚くなってくるのに、ザーッという降りが来ないですね。」
今年コナギ対策として、水田に米ぬかを蒔く予定なのですが、雨
が少なく水田に水が満足に溜まらないので、まくことができずに
いるのです。
いつもは雨が降ると「休業」の丸嶋さんが、雨が降らないので「休
業」状態です。
「空梅雨」は、小鳥たちのとっては良い影響を及ぼしたようですが
、稲作にはとても困った影響を及ぼしているのでした。
今日はやけにシュレーゲルアオガエルの姿が目立ちます。
上陸した子ガエルでなく、でっかい♀の成体を2頭も見つけました。
林道にヒバカリの成蛇が出ています。
ありもとはこのヘビが大好きです。
大人しい上に、上品な色あいがとても魅力的です。
思わず捕まえて、まじまじとながめます。
首にある白い斑点、まん丸い円らな瞳・・・・・
どれをとってもかわいいヘビです。
水田まわりに多く、おもにカエルを食べているナミヘビ類ですが、
このところ個体数が減っているのが残念でなりません。
「元気で暮らせよ」
そういってヒバカリを草むらに逃がしてあげます。
ちょうど目の高さの明るい空中を、メスのサンコウチョウが飛んで
います。
「アカショウビン」を思わせるような、赤褐色の背中が眩しく光りま
す。
ギギッ ギギギッ
警戒の声を上げながら、暗い林の中に飛び込んでいきます。
ネムノキのミヤマカラスアゲハ夏型が来ています。
今年は涼しいためか、クロアゲハやカラスアゲハがよく見られ、ナ
ガサキアゲハの個体数が少ないように思います。
その方が見ているぶんには気分が良いのですが、例年と違うので
ちょっと気になる現象です。
コオニヤンマの未成熟が飛んでいます。
コナラの枝先に、未成熟のオナガサナエが止まっています。
この2種のサナエトンボは、孟子では未成熟個体が避暑のために
飛来する種ですが、この時期にいるとなると、繁殖を始めたのかも
しれません。
やすゆき公園のクヌギ樹液酒場も、お客様が多くなってきました。
ヒラタクワガタにカナブン、シロテンハナムグリ、ヤマトアブ、ヒメ
スズメバチ、ヨツボシオオキスイ、ヨツボシケシキスイ等が樹液を
すすっています。
そろそろノコギリクワガタやミヤマクワガタに出会いたいものです。
14:50客人を迎えます。
海南市を中心とする小学校の先生たちの生活科の勉強会が孟
子で開かれることになり、講師をさせていただくことになっている
のです。
大東小学校の新谷先生ら生活科(理科)の小学生の先生方と一
緒に、孟子の参道を歩きながら観察会を行います。
今日のメッセージはたった一つ「子どもたちのふるさとの山を持
たせてあげてほしい」ということです。
できるだけ幼いうちに、山に連れ込み、「ふるさとの山」のニオイ
をかがせてあげたいと思います。
裏山にどんな樹が生えているのか?
どんな鳥がいるのか?
どんな昆虫が住んでいるのか?
そういうことをできる限り幼いうちに体感させる必要があると思い
ます。
それは森に入り、樹の名前や、虫の名前を、正確に覚えなさい
というのではなく、名前なんかどうでも良いから、さまざまな形の
葉をもった、さまざまな葉のつきかたの、植物がいっぱい混じっ
て森を形成しているのだということを、葉に触れ、落ち葉でフカフ
カの林床を歩いて体に覚え込んで欲しいということです。
最近大きな樹を「邪魔になる」という理由だけであまりに簡単に
伐採する傾向があるけれど、ああいう愚処をやめさせる力は、
「樹はCO2を吸収する大事なもの」なんていう「借りてきた」ような
小賢しい理論などではなく「子どものころに登って遊んだ樹が無く
なるのは悲しい」という「心の叫び」なのだということです。
ふるさとの山に入り、ふるさとの山の樹を見、よじ登り、樹の実を
ほおばり、時には落ちて痛い思いをすることで、ふるさとの山や、
そこに生えている大木への「思い」を、人は持つのです。
その「思い」こそが、樹の無秩序な伐採を防ぐ最も大きな力なの
だと思います。
今も、樹を伐る人は心からそれが良いと思ってやっているのでは
ないと思います。
でも残念ながら、大勢の意見が「邪魔だ」になっているのです。
これは一重に、子どものころに樹と「遊ぶ」ことが欠落していること
に起因しているのだと、思うのです。
「となりのトトロ」等のジブリ作品には、作者である宮崎駿氏が、そ
んなメッセージをいっぱい詰め込んでいるのです。
子どものころにしか見えない妖怪
子どものころにしか出会えないトトロ・・・
これは決して「夢物語」ではなく、子どもが森で遊ぶ中での「現実」
なのです。
そういう視点で物語を見直すと、ジブリ作品がいかに「深い」かが
わかります。
子どもたちが、あの作品を、そういう「視点」で見れるようになるこ
とが、「自然保護」のいちばんの「近道」なのだと思います。
先生方を見送り17時。
たった一人になった不動谷に、ようやく「恵みの雨」が落ちて来ま
した。
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<鳥類>
カイツブリ、キジバト、ホトトギス、カワセミ、コゲラ、アオゲラ
ツバメ、セグロセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、コサメビタキ
キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、ヤブサメ、ウグイス、エナガ
ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ
ハシボソガラス、ハシブトガラス
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<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル
ニホンアカガエル、トノサマガエル、ツチガエル、ヌマガエル
ウシガエル、ニホントカゲ、ニホンカナヘビ、ヒバカリ
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