(特)自然回復を試みる会 ビオトープ孟子/孟子里山情報

ビオトープ孟子 里山を守り後世に伝えるために
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孟子里山情報

孟子不動谷だより

少しばかり寒の戻り(平成21年4月27日)

ありもと@孟子です。。   みなさんこんばんは。。。

7時、孟子不動谷到着です。
ここ数日、少しばかり「寒の戻り」になり、朝は気持ち良い
涼しい空気が満ちています。

ピックィ~ッ!!  ピィ~ックィ~ッ!!
サシバ夫婦がいつもの谷に定位しました。
もえるような青葉の山塊の中から、オスメスの鳴きかわし
の声が響きます。

孟子不動谷に、「サシバの春」がやってきました。


ケキョケキョケキョケキョ・・・
一斉にウグイスが谷渡り鳴きを始めます。

上空低くを、オスのサシバが舞っています。
漸く、サシバの谷内への定位を確認して、これで本当にひ
とまず、孟子の夏鳥が全部そろったことになります。

マダケ藪の中では、ノゴマが朗々と歌っています。
藪は深く、姿を見ることはできませんが、盛んな大きな声
に、瞼を閉じると、ルビー色の喉をふくらませて、一心に囀
るノゴマの♂の姿が、見えるような気がします。

昨年、「信じられない場所」に営巣したシジュウカラ夫婦は、
今年は、炭がまの前に、北原理事長が架設した、モウソウ
チクをくりぬいて作った巣箱に入り営巣しています。
暫く巣箱のそばで見ていると、数分置きに、♂のシジュウカ
ラが、口に尺取り虫を咥えて戻ってきます。

巣箱の中から時折メスの顔が覗くのと、尺取り虫を咥えて
巣箱に飛び込んだオスがヒナの糞を咥えていないことから、
ヒナはまだかなり小さく、メスが抱き続けていることが推察さ
れます。
ヒナのするゼラチン質に包まれた大きな糞も、おそらくメス
が食べているのでしょう。

今年は昨年よりはかなり安全な場所に営巣できて、シジュウ
カラ夫婦も、ありもとも、ひと安心です。

天堤池のそばのネムノキの枝先で、コサメビタキが非常によ
く囀っています。
節回しはキビタキに似ていますが、キビタキほど朗々とした
旋律ではなく、ちょっと濁音が混じるような声色です。
♀の姿が見えないのは、もしかしたらもう、抱卵に入ったのか
もしれません。

キビタキの個体数が、ものすごいです。
おそらく、孟子で繁殖する個体と、通過している個体が入り混
じっているのでしょう。

センダイムシクイもヤブサメも、
クロツグミもオオルリも歌っているのですが、キビタキの声に
かき消されてしまい、なかなかその存在に気付かないほどで
す。

水仙色の喉を誇示しあいながら、そこここで美しいオスが縄張
り争いを演じています。
オスのキビタキが縄張り争いの折に出す、ハチの羽音のような
「ギーン ギーン」という音は、どうやって出しているのか、謎です。

耳をつんざくようなキビタキの囀りの中、竹林の中のエビネがき
れいに花を開いています。
その隣りにはウラシマソウの花が、長くて黒いつりざおを伸ばし
ています。

スミレの仲間の姿は、一気に少なくなりましたが、そのかわりに
タツナミソウの綺麗な紫の花が、そこここに目立ちます。

キンランの花も咲き出しました。
このレモンイエローの花を見ると、孟子の春が深まったことを感
じます。

クロジの群れが、まだ残っています。
オスはみな、薄墨色の美しい夏羽に「衣替え」を済ませ、北帰行
の準備は万端です。

上空をヒリヒリ鳴きつつ、サンショウクイの夫婦が飛び交い、「オ
ーアーオーアオー」とアオバトが叫び声を上げています。

天堤周辺の森をめぐり、ひととおりの鳥のデータを取ったあとは、
とんぼ池から下で昆虫たちのデータを取ります。

ヤマサナエが羽化を開始しました。
一見「ヤンマ」を思わせる大きな体のサナエトンボで、毎年4月中
旬から羽化を開始します。
フタスジサナエ、タベサナエ、オグマサナエが羽化をひと段落させ
、産卵や交尾を始めるころに、羽化を開始するのです。

ホソミオツネントンボが、連結産卵をしています。

シオヤトンボが交尾態で、とんぼ池の上空低くを飛んでいます。

水路道では、アサヒナカワトンボの成熟個体がいっぱいです。
♂の有色翅も1頭、混じっています。

ニホンカワトンボのメスも混じっています。
和歌山県では、高野山麓を中心に、紀の川水系でのみ確認さ
れている和歌山県RDB学術的重要種です。
かつては「オオカワトンボ」と呼称されていましたが、最近、標準
和名が変更になりました。
高野山麓のほかは、紀の川市で古い記録があったのみであっ
たのが、孟子不動谷で確認されて以来、当地ではほぼ毎年、成
虫が確認できます。

オジロサナエも1羽、羽化しています。
小さくて華奢なサナエトンボです。

孟子ではまだ、成虫の撮影をしたことがないので、注意深く近寄
りますが、敏感な奴で、今日も取り逃がしてしまいました。

延命地蔵の横では、カラスビシャクの花が咲き出しています。

ヤマツツジが終わりかけ、替ってモチツツジの花数が増加してい
ます。

先週まで最も目立ったマルバアオダモの花が消え、替わりにフジ
の花が数を増しています。

セグロセキレイが、尾羽の伸びきらない灰色の巣立ち雛を連れて
います。
森さん宅の屋根の上では、綺麗なオスのイソヒヨドリが、朗々と歌
っています。

午前中で一通りの調査を終え、昼食後、とんぼ池の浚渫を行いま
す。
北原理事長と、わんぱく公園に植栽パートで来てくれている孟子在
住の坂本さん、それにありもとの3名です。

久々にゴム長を履き、とんぼ池に入ります。
間伐材を池畔に積んで、補強する作業ですが、間伐材が数日前の
雨水を含んで重い上に、池底は泥で足をとられ、なかなか作業が
思うに任せません。

日ごろ運動不足のありもとにとっては、かなりの「難行」ですが、
涼しい気候に助けられて、何とか持ちこたえています。

ヒョー ヒョー ヒョー
アオゲラの叫びが聞こえます。

浚渫中の池畔に、早くもタベサナエが産卵しています。

作業しつつ、坂本さんが聞いてきます。
「今朝、家の前の畑のウメの樹に、ウグイスが止まってるなぁって
思って見てたら、その鳥がこっち向いたら、喉が真っ赤なんよ。
あんな鳥見はじめやけど、あれ、何ちゅうんよ?」

「それ、ノゴマです。今朝、ここでも鳴いていました。これから北海
道まで、渡って行くんです。」

今日はどうやら、ノゴマの群れが、貴志川水系を通過したようで
す。

渡りの道は、本当に面白く、神秘的なものです。

16時まで3人で作業をして、ようやくあと1日で目途が立つところ
まで来ました。

さすがに腰が痛いです。

ホホッ ホロッホッホッ!!
「お疲れさん!」とばかりに、那賀寺の森で、フクロウが鳴きます。

疲れましたが、本当に気持ち良い一日でした。

佃煮用のフキと、「三つ葉ごはん」用のミツバをいただいて、孟子
不動谷を後にしました。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<鳥類>
カイツブリ、アオサギ、トビ、サシバ、フクロウ、キジバト、アオバト
カワセミ、コゲラ、アオゲラ、ツバメ、セグロセキレイ、ビンズイ
サンショウクイ、ヒヨドリ、モズ、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ
ノゴマ、シロハラ、ツグミ、クロツグミ、イソヒヨドリ、ヤブサメ
ウグイス、センダイムシクイ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ
メジロ、ホオジロ、アオジ、クロジ、カワラヒワ、シメ、スズメ
ハシボソガラス、ハシブトガラス
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル、ニホンアカガエル
トノサマガエル、ヌマガエル、ウシガエル
ニホンカナヘビ、ニホントカゲ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<昆虫類>
ホソミオツネントンボ、アサヒナカワトンボ、ニホンカワトンボ
オジロサナエ、ヤマサナエ、オグマサナエ、フタスジサナエ、タベ
サナエ、シオヤトンボ、シオカラトンボ、オナシカワゲラの一種
ヤブキリ幼、ヒメギス幼、トゲヒシバッタ、ヒシバッタ、フキバッタの
一種幼、キスジゴキブリ幼、マツモムシ、アメンボ、ヒメアメンボ
コセアカアメンボ、ツマグロオオヨコバイ、ムネアカオオアリ
クロヤマアリ、クマバチ、セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ、ホソ
ヒラタアブ、キリウジガガンボ、オドリバエの一種、ヤマトシリアゲ
モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、キチョウ
アオスジアゲハ、アゲハチョウ、クロアゲハ、ヤマトシジミ、ルリシ
ジミ、ベニシジミ、コチャバネセセリ、テングチョウ、コミスジ
ツマグロヒョウモン、アカタテハ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメジャノメ
クロコノマチョウ、サトキマダラヒカゲ、タケカレハ幼、ナナホシテン
トウ、ニジュウヤホシテントウ、ヒメクロオトシブミ、モモブトカミキ
リモドキ、クリイロヒゲナガハナノミ、カクムネベニボタル
ミズスマシ、オオミズスマシ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<花>
スズメノテッポウ、スズメノカタビラ、カラスビシャク、ウラシマソウ
スズメノヤリ、チゴユリ蕾、アマドコロ、サルトリイバラ、キンラン
エビネ、シュンラン、ツブラジイ、スイバ、ギシギシ、ハコベ、ウシハ
コベ、ノミノフスマ、ミミナグサ、オランダミミナグサ、ウマノアシガタ
タガラシ、キツネノボタン、テンダイウヤク、タネツケバナ、ナズナ
イヌガラシ、ミチタネツケバナ、ユキノシタ蕾、マルバウツギ蕾
ミツバツチグリ、カマツカ、ヘビイチゴ、ヤマブキ、ゲンゲ、フジ
ウマゴヤシ、カラスノエンドウ、カスマグサ、スズメノエンドウ
ヤワゲフウロ、カタバミ、ムラサキカタバミ、タカオカエデ、クロバイ
タチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレ、ヤブジラミ、モチツツジ
ヤマツツジ、カキ、フナバラソウ芽吹き、ヒメツルニチニチソウ
キュウリグサ、トウバナ、タツナミソウ、ジゴクノカマノフタ、ヒメオ
ドリコソウ、オオイヌノフグリ、トキワハゼ、ムラサキサギゴケ
マツバウンラン、オオバコ、ヤエムグラ、コバノガマズミ、オオジシ
バリ、オニタビラコ、カンサイタンポポ、セイヨウタンポポ、ハハコ
グサ、チチコグサ、ハルノノゲシ、ノアザミ、キツネアザミ、ヒメジ
ョオン、ヤブタビラコ、ニガナ
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投稿者:ビオトープ孟子|投稿日時:2009年04月27日 21:18||

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