(特)自然回復を試みる会 ビオトープ孟子/孟子里山情報

ビオトープ孟子 里山を守り後世に伝えるために
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孟子里山情報

孟子不動谷だより

初サシバと初とんぼ

ありもと@孟子です。。   みなさんこんばんは。。。

今朝も8:00
孟子不動谷到着です。

サシバがやってきました。
本日、孟子不動谷上空を5羽の群れが通過しました。
今朝から冷たい季節風が強かったことが幸い(?)して、かな
り低空で突っ込んできたので、しっかり表情まで観察すること
ができました。

嬉しい、とっても嬉しい、「出迎え」でした。
2002年 3月31日
2003年 3月30日
2004年 4月 3日
2005年 3月26日
2006年 4月 8日
2007年 4月 6日
2008年 4月13日
2009年 3月29日
過去8年間のサシバ初見記録を列挙すると、上のようになりま
す。
孟子不動谷では、ツバメと並んで早くから渡来が記録される夏
鳥です。


さぁ今度は、小鳥たちの番です。
「小鳥一番手」は、ヤブサメでしょうか?はたまたセンダイムシ
クイでしょうか??

今日もかなり寒い朝です。
今朝は紀伊半島の南海上を低気圧が通過するということで、朝
は薄い雲が上空を広くおおい、陽光が遮られていたこともあり、
余計に寒く感じたのでした。

水田を歩くツグミの羽衣が、どんどん赤味を増して行きます。
孟子ではツグミはゴールデンウィークころまで見られますが、夏
羽に換羽を済ませ、どんどんキレイになっていきます。

久々にウソの声が降ってきます。
マヒワの群れも、元気におしゃべりしています。

やすゆき公園のネムノキに造巣中のコゲラ夫婦は、巣作りの「
仕上げ」に大わらわです。
ギィー キッキッキッキ
お互いに鳴きかわしながら、真円に穿った巣穴を出たり入った
りしています。

アオゲラが叫び声を上げ、アカゲラのドラミングも響いています。

ツマキチョウが飛び出しました。
力なく、直線的に、一見「ガ」を思わせるような弱々しい飛び方を
する里山の早春を代表するシロチョウの仲間です。
名前の通り、オスの前翅の先には、オレンジ色の模様があり、
裏面には、緑色の「唐草模様」がチャーミングなチョウです。

「本家」であるギフチョウがいない孟子ではさながらこのツマキチ
ョウが「早春の妖精」という形容がピッタリします。

一通り朝の鳥のデータを取り終えて、入口駐車場に向かいます。

水田ではいよいよ、ホオジロの♂が、巣材である藁を咥えて飛び
出しました。
ホオジロは4月の上旬から8月中旬にかけて、多いペアで3回営
巣しますが、いよいよ第一回目の営巣が始まったのです。

カラスノエンドウに混じって、スズメノエンドウとカスマグサが咲き
出しました。
この3種のエンドウ類は、孟子では水田脇の草地にあるのです
が、毎年カラスノエンドウが先駆けて咲き、それをスズメノエンド
ウとカスマグサが追いかける形で開花が見られます。

10時
入口駐車場に到着です。
今日の1人目の「客人」を迎えます。

和歌山高校の阪東先生です。
以前「こがねぐも相撲」のパンフを作るのに、学生を数人引率し
て来てくれたのですが、今日は「ツバキの花を描きたい」というこ
とで来てくれたのでした。

阪東先生は、とても綺麗な先生なのですが、ちょっと変わってい
ます。
その「変わった」部分がありもとと馬が合うのです。
それにしてもこの時期にツバキの花とは「ふざけて」います。
「もう散ってるちゅうねん!」って突っ込みたいところなのですが、
久々に顔を見たいことと、まぁ数輪は残ってるので今回は来て
もらったわけです。

二人で散策しながら水路道を歩きます。

スミレ類の花数が、本当に増えてきました。
タチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、
コスミレ、シハイスミレが咲いているのですが、どれもこれも、
それぞれにとても個性的で綺麗です。

オニユリの芽吹きが始まりました。
7月、里山に花の少ない季節に、元気にオレンジ色の綺麗な花
をいっぱいつけてくれるこのユリは、アゲハ類の夏型の「救世主」
のようなものです。

美術の先生をしてて、本人も絵を描くだけあって、阪東先生はか
なり敏感に、花や綺麗な色の芽吹きを見つけては質問してきま
す。

ありもとにとっては、見落とした花を見つけてチェックしてくれるの
で、とても助かります。
この時期は「鳥を見る目」で歩いているので、道端の低い位置に
ある花を見落とす場合が多いのです。

ミツバアケビやカマツカ、タカオカエデの芽吹きがきれいな赤紫
色なのがとても気に入った様子で、かなり興味深く眺めています。

丸嶋水田で足の踏み場もないほどのツクシの大群落を見つけた
ときは、もう「大歓声」をあげて摘み取っています。
ツバキを描くのも完全に忘れて(?)、山菜摘みに夢中です。

そんなこんなで、楽しい散策をしつつ、とんぼ池につきます。
ありもとの頭の中には「たった一つのこと」しかありません。
そろそろタベサナエが羽化を開始するころだからです。

朝はそんな考えも及ばないほどに、寒かったのですが、12時に
近づくにつれ、太陽も顔を出し、かなりポカポカ陽気になっていま
す。

「そろそろタベサナエが羽化を開始するころなんやけどなぁ・・・」
って阪東先生に説明しながら歩いているありもとの足元から、ハ
ラハラと弱弱しい飛び方で、小さなトンボが舞い立ちます。

タベサナエです。
孟子不動谷で最も早くに羽化を開始する、里山水田周辺のサナ
エトンボです。
2002年 3月31日
2003年 4月18日
2004年 4月 1日
2005年 4月 9日
2006年 4月 8日
2007年 3月30日
2008年 4月13日
2009年 3月29日
過去8年間のタベサナエ羽化開始日を列挙してみると、上のよう
になります。

とんぼ池の水際の泥地を探すと、ようやくハネが伸びきった直後
の新鮮な個体が脱皮殻の上に定位しています。

例年「お決まり」の記念撮影です。

山案山子テラスに到着が12時ですが、テラスがハイキングのお
客さんでいっぱいなので、阪東先生と二人、鶴者峠にウラシマソ
ウを見に行きます。

阪東先生の友達の女性が、ウラシマソウの花の絵を描いていた
そうで、実物を見たいと言ってたので、見に行くことにします。

ウラシマソウは海沿いの林の下などにはおびただしい株数で群
生するサトイモ科の植物なのですが、孟子のような内陸の山地に
は、それほど多い種類ではありません。
それでも鶴者峠周辺には結構あり、毎年早春に、特徴的な花を
咲かせます。

「ひゃ~ 長い糸みたい。 これってなんのためにあるんですか?」
名前の「語源」である付属器先端の長い糸のような器管に、とても
興味深げです。

初めてということで1輪摘んで、花の中の様子を見せてあげます。
本当に特徴的な花の作りを間近に観察して、本当にうれしそうで
す。
この花が途中で「性転換」する習性がとっても気に入ったようです。

本当に「変わった娘」です。

タヌキの貯め糞の傍らを通り、那賀寺の境内を通って、スギの幹
のムササビの巣穴を観察して、テラスに戻ります。

今、野鳥の観察に完全にはまっている、足立さん一家が来ていま
す。
今日は珍しく、一番下のはるき君も一緒です。

ちょっと遅い昼食を食べます。

足立さんの長男の勝君は、いま、猛禽類にハマっています。
先週は美浜町日御碕に、親子でハイタカの渡りを観察しにいった
ようで、今日も孟子の上空を通過するサシバをとても興味深げに
眺めています。

前の出会ったときに、家のそばで撮影したという、求愛行動中の
♂のオオタカの写真を見せてくれていたのでその後どうなったか
を質問すると、枝運びを始めていると嬉しそうにはなしてくれました。

家の裏山にオオタカが巣を作っているというのは、それほど珍しい
ことではないのでしょうが、やはり身近で観察できるのは何よりも
良いことです。
こういう子には、オオタカを最初から「珍しい珍しい」といって見るの
ではなく、やさしく隣人を見つめるように、観察を始めて欲しいもの
です。
オオタカが「特別な鳥」ではなく、ヒヨドリやキジバトが普通にいる、
ごく普通の裏山に、ヒヨドリやキジバトを餌にして、ごく普通に生活
している鳥なのだという視点で、自然全体を見る癖をつけてほしい
と思います。

今日はちょうど、餌(小鳥)を掴んで巣に帰るオオタカ♂の写真を
持っていたので、それを見せながら「6月頃になったら、こういうの
見れるで」って話をするととても興味深げに聞き入り「楽しみやなぁ」
って笑っていました。

昼食の楽しいひと時のあと、阪東先生の「リクエスト」に応えて、もう
少し山菜摘みをします。
そろそろ葉をのばし始めたフキと、セリ摘みをします。
セリは根をひかず、でも出来るだけ根元から摘む。
フキも根をひかずに摘む。
山菜というのは、それだけでお腹いっぱいになるほど採るのではな
く、家人が小鉢に盛って少し食べるくらいの量を摘む。
決して植物群落を破壊するような摘み方をするのではなく、「遊び摘
み」を基本として、来年も楽しめるようにする。

そういう「山菜摘み」の「いろは」を伝授しつつ、山菜摘みをしました。

最近、晴天は続くものの、寒い日が多く、変温動物のデータが殆ど
とれずにいたのですが、今日は久々に、ある程度の変温動物のデ
ータがとれました。

久々の「楽しい友」とも再会でき、久々のサシバとの再会もでき・・・・
収穫多き、孟子の一日でした。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<鳥類>
カワウ、アオサギ、トビ、サシバ、ノスリ、ヤマドリ、キジバト、アカゲラ
コゲラ、アオゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ
ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ツグミ、シロハラ、ウグイス
エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、マヒワ
カワラヒワ、ウソ、イカル、シメ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガ
ラス
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル
ニホンアカガエル、ニホンカナヘビ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<昆虫類>
タベサナエ、クロタニガワカゲロウ、オナシカワゲラ、トゲヒシバッタ
ヒシバッタ、マツモムシ、シマアメンボ、アメンボ、ヒメアメンボ
ツマグロオオヨコバイ、クロヤマアリ、ビロードツリアブ、アシブトハナ
アブ、ハスオビガガンボ、キリウジガガンボ、モンシロチョウ、スジグ
ロシロチョウ、ツマキチョウ、キチョウ、ルリシジミ、テングチョウ
ルリタテハ、アカタテハ、フタホシシロエダシャク、ナナホシテントウ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<花>
スズメノテッポウ、スズメノカタビラ、セキショウ、ウラシマソウ、スズ
メノヤリ、オニユリ芽吹き、シュンラン、コナラ、クヌギ、スイバ、ギシ
ギシ、ハコベ、ウシハコベ、ノミノフスマ、オランダミミナグサ
ウマノアシガタ、ヒメウズ、タガラシ、キツネノボタン、アケビ、ミツバ
アケビ、ムベ蕾、シデコブシ、テンダイウヤク、タネツケバナ、ナズナ
ミチタネツケバナ、キジムシロ、ナガバノモミジイチゴ、ヤマザクラ
ソメイヨシノ、ヘビイチゴ、モモ、スモモ、ユキヤナギ、ゲンゲ、カラス
ノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサ、ヤワゲフウロ、カタバミ
ヒサカキ、ヤブツバキ、タチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレ
ニオイタチツボスミレ、コスミレ、シハイスミレ、ヤブジラミ、アセビ
レンギョウ、キュウリグサ、ジゴクノカマノフタ、ホトケノザ、ヒメオド
リコソウ、オオイヌノフグリ、トキワハゼ、ウグイスカグラ、ヒメツルニ
チニチソウ、オオジシバリ、コオニタビラコ、フキ、オニタビラコ
カンサイタンポポ、セイヨウタンポポ、ハルノノゲシ、ヤブタビラコ
ニガナ
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投稿者:ビオトープ孟子|投稿日時:2009年03月29日 21:32||

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