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孟子里山情報
孟子不動谷だより
大晦日(平成20年12月31日)
ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。。
早いもので、もう大晦日です。
人間は、年齢がいけばいくほど、一年のたつのが短く感じる
といいますが、本当ですね。。
ウグイスの初鳴きも、サシバの初見も、つい昨日のことのよ
うに感じます。
さて、本年95回目の孟子調査を開始します。
那賀寺庫裏のそばのヌルデには、ジョウビタキのほかに、シ
ロハラ、ルリビタキ、ヒヨドリ、メジロが居ついています。
生垣のヒサカキの実も、ジョウビタキ、メジロがおいしそうに食
べています。
それに少し前から、那賀寺の寺守さんが生垣を剪定した枝を
庫裏の前に捨てているのですが、その枝を積んだ下に、結構
越冬中の昆虫がいるらしく、ここ数年では珍しく、1羽のトラツ
グミが居ついています。
丸嶋さんがありもとが到着する少し前に到着して、天堤池の下
のハンノキ林の草刈をしています。
先週末から始めた作業のようで、今日が今年最後の作業のよ
うです。
今日は、いつものように「年越し蕎麦」を打ちに来たのでしょう
が、その前に「一仕事」というわけでしょう。
ちょうど丸嶋さんが草刈をしている地点に、きれいな青い♂の
ルリビタキが1羽いるのですが、今日は観察は無理なので、水
路道を下って、犬飼池を見に行きます。
荒糸川に沿って、カワセミが1羽、翡翠色の矢のように、一直
線に飛んで行きます。
とんぼ池には、いつものように、ビンズイ、キセキレイ、セグロ
セキレイが飛来して、池の溝の中で水生昆虫をほじくっていま
す。
♪一筆啓上仕り候♪
ホオジロが囀っています。
今日は夜から雪が降るという予報ですが、今はまだ結構暖か
い小春日和なので、ホオジロも来春に向けて「愛の歌」の練習
中です。
エナガの群れが降って来ました。
コナラの樹液をすする者、ハゼノキの実の表皮を舐める者、
それに、樹肌についた地衣類の中をほじって小昆虫をついば
む者・・・
めいめいに、さまざまな餌を、その「おちょぼ口」でついばみつ
つ、小人のように雑木林を飛び交います。
秋には様々な渡り鳥を従えているのに「盛冬」の今は、メジロ
とコゲラが「太刀持ち」「露払い」を務めているのみです。
コゲラも基本的には昆虫食ですが、この時期はメジロの向こう
を張って、コナラの樹液を盛んに吸います。
コゲラはヌルデやハゼノキ等の木の実も好きなように、冬の時
期は、結構植物性のものも食すのです。
昨夜の冷え込みで、少し鳥が動いたのでしょうか?
先週よりシロハラの個体数が増えたような気がします。
チュィーン チュィーン!!
マヒワの群れが呟きながら飛んでいます。
この鳥は、先週は見かけませんでした。
マヒワは孟子では基本的に冬鳥・・・山が冷え込んで雪でも積
もったのかもしれません。
上空をトビが舞っています。
最近トビ以外の猛禽類に、本当に「ご無沙汰」です。
ちょうど良い距離の、コナラの幹で、メジロの夫婦が仲睦まじく
樹液を舐めています。
今まで単独でなめているシーンは結構撮影していたのですが、
夫婦仲良くなめているシーンは撮影できていませんでした。
今日は近くてバッチリです。
冬は群れになる印象の強いメジロも、成鳥たちは冬の間も夫
婦で仲良く暮らしています。
メジロは特に「夫婦仲の良い」野鳥なので、見ていて本当に微
笑ましい光景です。
カサ カサコソカサ・・・
落ち葉をひっくり返す「すくど掻き」の音が、雑木林の中からし
てきます。
そっと双眼鏡で覗くと、目の後ろに「白髭」をはやした、おなじみ
の個体が落ち葉をひっくり返しています。
「すくど掻き」
昔、たき付けや、田畑に施す堆肥をつくるために、雑木林の林
床に積もったクヌギやコナラの落ち葉を、かき集める作業は、
里山の晩秋から冬にかけての、ごく当たり前の作業でした。
それが燃料革命以来、「すくど掻き」をする「人間」はほぼ「絶滅」
し、シロハラやトラツグミが人間の代わりに「すくど掻き」をしてい
るのです。
そう言えば、故・前田亥津二先生の写真エッセイ「ブラインドの窓
から」を読めば、旧美里町では、シロハラやトラツグミのことを、
「すくど掻き」と呼ぶと書かれています。
森さんにも「お馴染み」の青いルリビタキが、ハゼノキの実に来
ています。
ありもとの気配に驚き、暗い林の中に飛び込みました。
犬飼池にもカワセミが来ています。
ただしこの池に来るカワセミは、不動谷の個体ではなく、榎さん
の家の北西にある丘を超えて、北の方に飛んでいく「よそ者」で
す。
ウソの「口笛」のような声が、さみしげに上空から降ってきます。
姿はたいそう愛らしい小鳥ですが、北風の雑木林で聞くと、一
気に体が「冷え込む」ような気がします。
今年は北原さんの親戚の人が、別口の「調達口」を得たというこ
とで、「400枚ノルマ」のウラジロ摘みの作業はないのですが、
自分の家の鏡餅用と、北原さん家の分と計10枚ほどは摘まな
いといけないので、犬飼池の南側のリョウブ優占の疎林でウラ
ジロ摘みをします。
ウラジロは乾燥したアカマツ林の林床に生える大型のシダで、
葉の裏が純白なので、昔から鏡餅に敷くのに使われました。
「あんたも、こんなもん積むんか?」
森さんも家の御鏡用に、ウラジロを積んでいます。
雑木林の小鳥たちはいつもと何ら変わらぬたたずまいですが、
年越し蕎麦を打つ丸嶋さんやウラジロを積む森さん&ありもと
のように、人間はやはりいつもの「大晦日」なのでした。
一通りの調査を終えて、山案山子のテラスに戻ります。
入江さんが来ています。
「那賀寺のとこにトラツグミ来てるな。」
「そうですね、2週間ほど前からうろうろしてますけど、今朝は
目の前に降りて、僕の気配に驚いて那賀寺の森の中に飛び
込みました。」
「生垣のびしゃこの実のところに座り込んでることが多いみた
いやで」
「昼飯食べたら、座ってみましょうか」
そう言いつつ、テラスでカップうどんをすすります。
丸嶋さんも、草刈から戻り、そば打ちの準備を開始します。
上空をノスリが舞います。
本当に久々の、トビ以外の猛禽類です。
食後、入江さんと二人で、那賀寺庫裏の前に座り込みます。
ヒサカキの実に、ジョウビタキが来ます。
那賀寺の寺守さんが、生垣を綺麗に剪定してくれたおかげで
、いままでなかなかスッキリとは撮影できなかった「彼」が、今日
は目の前でバッチリです。
近くで見れば見るほど、なんともキレイな個体です。
ググッ ググッ
背後でルリビタキの声がするので振り返ると、ヌルデの実にメス
のルリビタキが来ています。
何度も何度も、「かんざしの飾り」のようにぶら下がったヌルデの
実にフライングキャッチを繰り返しています。
その奥でシロハラがピシピシ鳴いていますが、出てきそうにあり
ません。
グェッ!!
初めて聞く声が林の中から聞こえ、でっかい体をゆするように
トラツグミが飛び出し、近くに横枝にとまります。
記念撮影します。
「今の、トラツグミの声か?」
「そうみたいですね。僕もあんな声を出すの、初めて聞きました。」
ヒサカキの実に、今度はメジロの群れがやってきます。
先ほど水路道で見た、夫婦とは違い、コイツらは群れになっていま
す。
おそらくコイツらは、今年巣立った幼鳥たちなのでしょう。
ありもとの500mmでは最短距離内で撮影不能ですが、入江さん
のデジ1は、すぐれもので、500mmのパワーなのに結構接写が
効くようで、軽快なシャッター音を響かせています。
カキの木の根元に、トラツグミが出てきます。
あの大きな体を、思いっきり低くして、そして背中を丸めて、歩幅を
滑稽なほど小さく、チョコチョコチョコと歩きます。
イカツイ模様をしているのに、大きなクリクリ目玉がカワイイですが
、この歩き方もなんともかわいらしいものです。
「今日は雪が降るんとちがうんか?日差しがキツいなぁ・・・・」
そんなに呟いているように、クリクリ丸い目をしょぼつかせて、寝起
きのような、なんとも情けない顔をしています。
その後も、ジョウビタキ、ルリビタキ、メジロ、アオジ、トラツグミ・・・
と、次々と登場し、結構楽しいバードウォッチングでした。
「結構楽しましてもらったな。じゃ、今日は早めに帰るわ。
良いお年を!」
そう言い残して、入江さんが帰路につきます。
ありもとはしばらく那賀寺周辺でうろついて、愛想の良いジョウビタ
キを撮影し、16時になったところで、カメラを片付け、丸嶋さんが
打ったソバを茹でるお手伝いをします。
「今日は森さんとこと、榎さんとこに配って帰ります。」
「それにしてもちょっと多すぎませんか?」
「まぁ余ったら、二人で分けて持って帰りましょう。」
今年も昨年に続いて「丸嶋ソバ」で「年越し」ができそうです。
厨房で、チンチンに沸かした湯の中にソバを入れて、次々に茹で
て行きます。
ありもとが茹でて、それをざるに上げ、丸嶋さんが冷水で晒しま
す。
すべてのソバを茹で終え、資料館を閉め、軽トラの後ろにホワイ
ティ&アイちゃんを乗せ、丸嶋さんが出発です。
いただいたソバを大事そうに抱え、そのままバイクに跨り、あり
もとの後を追います。
「じゃ、森さんとこに行ってきます」
「わかりました。じゃ、よいお年を!」
ありもとも、帰途につきます。
みなさん。
本年も、長い長い、「孟子不動谷便り」に、1年間、お付き合いを
いただき、本当にありがとうございました。
今、30分前の始まった「紅白歌合戦」
「崖の上のポニョ」の歌を聴きながら、PCに向かっています。
来るべき平成21年も、明日元旦の「初鳥見」を皮切りに、例年
通りの「不動谷便り」をお届けしたいと思います。
今年一年、お世話になった皆々さま
本当にありがとうございました。
皆様等しく、よいお年をお迎えになることを、心より祈念しつつ、
平成20年最後の「不動谷便り」を、終えたいと思います。
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<鳥類>
アオサギ、トビ、ノスリ、キジバト、アオバト、カワセミ、アカゲラ
アオゲラ、コゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ
ヒヨドリ、モズ、ミソサザイ、ルリビタキ、ジョウビタキ、シロハラ
ツグミ、トラツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ
メジロ、ホオジロ、アオジ、クロジ、マヒワ、カワラヒワ、ウソ
シメ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
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