(特)自然回復を試みる会 ビオトープ孟子/孟子里山情報

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孟子里山情報

孟子不動谷だより

孟子不動谷だより

好天(平成20年10月13日)

ありもと@孟子です。。   みなさんこんばんは。。。

朝から紺碧の秋空が広がる「好天」です。
天気予報的には昨日と今日の天気に「入れ替わ」った感じ
です。


今日はら貴志川諸井橋の渡り鳥調査を始めました。
今朝の貴志川上空はヒヨドリ銀座状態でした。
数10~百数10ほどの群れが川の流れのように上空を過
ぎて行きます。

ノビタキの個体数が若干過去2年より少ないように思います。
昨年にはもうこの時期にはかなりの個体数が渡来していま
したが、今日は全行程目視で10羽弱という個体数でした。

オオヨシキリがたくさんヨシ原に入っています。
対岸のヨシ原を双眼鏡で舐めると、あちらに1羽、こちらに
1羽と止まっています。

キュキキキキ!!
「お馴染み」のアリスイの声も聞こえます。
貴志川の渡りは、ちょうど始まったばかりのようです。

9:40
孟子不動谷到着です。
昨日確認された、キマユムシクイを探しに、天堤池東側のハ
ンノキ林に向かいます。

この時期ハンノキは、夥しい数の昆虫がついているらしく、今
日も昨日同様エナガの群れが賑やかでした。
長靴を履いてきたので、ハンノキ林の中に分け入って行きます。
ハンノキは止水湿地に生える樹なので、林床はジュクジュク状
態です。
そんな中、ぬかるみに足をとられつつ、ムシクイの影を探します。
出てくるムシクイの殆どが、メボソムシクイです。
メボソムシクイにも時たま黄色っぽい眉斑の個体もいますが、キ
マユムシクイは翼帯が極めて太く、羽に紋があるように見えるの
と、メボソムシクイより尾羽が短く見えるので区別がつきます。

何羽か出現したメボソを撮影した後ほんの一瞬、ハンノキの葉
陰でキマユムシクイを観察できました。
その一瞬に乗じて、何とか1カット撮影に成功しました。

キマユムシクイの混じったメボソムシクイの群れを含むエナガの
群れを暫く観察してみます。
ハンノキ林を移動しているのですが、葉が鱗翅類の幼虫に食べ
られ「裸」になりそうな樹を選んで飛び交っています。
そしてめいめいに、物凄い勢いで葉裏のイモムシを捕え、枝に
パシパシと打ちつけて殺し、一気に飲み込んでしまいます。

この群れには、エナガ、シジュウカラ、メジロ、メボソムシクイ、キ
マユムシクイが混生しているのですが、どの種も、葉の裏のイモ
ムシに、斜め下側から飛びついて食べるという、全く同じ捕食パ
ターンをしているのがとても興味深かったです。

この小鳥たちの群れがもし里山にいなかったら、里山の樹木は
この時期大発生するイモムシたちに、かなり大きなダメージを
受けることでしょう。

「珍客」キマユムシクイと言えども、しっかりと孟子不動谷の森林
生態系の一角をになっているのでした。

これから長い旅の空・・・
しっかり食べて、行く末に事故のないよう、祈念したいと思います。

いつもの鉄塔に、ミサゴが止まっています。

老熟した♂のオニヤンマが飛んでいます。
「虫の息」の、ツクツクボウシが鳴いています。

天堤池に、久々にカワセミの夫婦が飛来しています。
チチチーチチ!!
金属的な声で鳴き交わしながら、池面に翡翠色の線を引いてい
ます。

一通りの観察を終え、昼食を食べにテラスに戻ると、やすゆき公園
の木製のテラスに入江さんが座っています。
「このあたりにキビタキがずっといてるで」
ありもとも合流して観察をはじめます。

クリリ クリリ・・・
小さな声で鳴きながら、時折飛び立っては、嘴を「パチン」といわせ
ながら、小さな羽虫を捕食しています。
♀の第一回冬羽個体(幼鳥羽から、生まれてはじめての冬羽に換
羽した個体)です。

撮影をしつつ、じっくりと観察してみます。

キビタキの捕食パターンには、大きく分けて3パターンがあります。

1、飛翔中の羽虫に飛びつき、嘴を「パチン!」といわせながら捕
  食し、元の枝に戻る。
2、おもむろに地上に飛び降り、地上の昆虫を捕らえては、元の枝
  に戻って食べる。
3、葉の裏側や、クモの巣等に飛び掛り、クモや昆虫を捕食する。

1、3のパターンは、ほかのヒタキ類も行う捕食パターンですが、2
のパターンはヒタキ類というよりノビタキ、ジョウビタキ等、小型ツグ
ミ類によく見られるパターンです。

キビタキは西南日本では時折越冬することがありますが、この「2パ
ターン」の捕食修正をもっているからなのかもしれません。

また、この時期のエナガの群れに、キビタキがあまり混じらないのは
、キビタキが上記のようなさまざまな捕食パターンを示すためなのか
もしれません。

孟子の活動をお手伝いさせていただき始めて以来、小鳥の捕食習
性に注目してきましたが、さまざまな疑問が次々と「噴出」して、結構
面白いものです。

本当に、本当に・・・
うららかな秋晴れの、すばらしい一日でした。
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<貴志川鳥類>
カワウ、ミサゴ、トビ、ヒクイナ、イカルチドリ、イソシギ、キジバト
カワラバト、アリスイ、ヒバリ、ハクセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ
モズ、ノビタキ、ウグイス、オオヨシキリ、ホオジロ、カワラヒワ
スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、
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投稿者:ビオトープ孟子|投稿日時:2008年10月13日 21:38||

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