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孟子里山情報
孟子不動谷だより
冷たい雨・・・(平成20年9月29日)
ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。
みなさんもご存知かもしれませんが、昨日鹿児島県出水
市に、ナベヅルの第一陣が渡来しました。
サシバのピークも立たないうちからツルが来るのは非常
に珍しいと思います。
今日は新月だそうです。
8:00
孟子不動谷はどんよりと曇った、肌寒い朝を迎えました。
「これだけ肌寒かったら、ツル来るよなぁ・・・」
そんな独り言が口を突きます。
本日11月の陽気だそうです。
今日は2つ、作業があります。
ひとつは、山鷲君に手伝ってもらって行った昆虫採集の
標本の同定を終わらせること
そしてもうひとつは、11月に開催される教職員里山研
修の打ち合わせで教育委員会の方を迎えること
この2点です。
今にも泣き出しそうな曇り空の下、天堤池への道を鳥を
探しながら歩きます。
オニヤンマが1頭も、飛んでいません。
そして枝先にいつもいる何種かのアカトンボの姿も、今
日は1頭たりとも、見かけません。
「本当に気温が低いんやなぁ・・・」
独り言を言ってしまいます。
道端に行き倒れたクマバチの♀が転がっています。
そんな中でも、今最も美しいやすゆき公園のソバ畑で
は、ホシホウジャクたちが元気いっぱい蜜をすってい
ました。
ケレケレケレ・・・・
3羽のアカゲラが、鳴きながら目の前を飛び過ぎます。
孟子ではアカゲラは繁殖していないので、恐らく渡り途
中の個体なのでしょう。
どんよりと薄暗い景色に、鮮やかな赤い「フンドシ」の色
が、鮮やかに目に焼きつきました。
ツピッ シャカシャカシャカ・・・
けたたましいシジュウカラの声に上空を見上げると、2
羽のシジュウカラが物凄い剣幕で取っ組み合いながら
落下してきました。
繁殖期でも何でもないこの時期に、こんな派手な取っ組
み合いをやらかすのは、今年巣立った幼鳥にちがいな
いと思うのですが、もうこの時期のシジュウカラは、殆ど
成鳥羽に換羽を済ませており、野外観察では幼鳥なの
か成鳥なのか、区別がつきません。
物凄い剣幕で取っ組み合った後、ありもとの気配に驚
いて別れ、目の前の小枝に止まった「片割れ」を、記念
撮影させてもらいました。
ヒッ クルル ヒッ クルル・・・
そこここからキビタキの声が聞こえてきます。
前半の「ヒッ」だけだと「ジョウビタキ?」と勘違いしそう
なくらい、今日は暗くて肌寒い日です。
とんぼ池のところに戻ってくるやいなや・・・・
グルルルル グルル グルルルル グルル・・・
と、とんぼ池一面から、トノサマガエルの声が響いてき
ます。
恐らく今年上陸した若いカエルが来年に向け鳴き声の
「練習」をしているのでしょうが、その声の多さに、一瞬
6月にタイムスリップしたように感じます。
で、
カエルの大合唱がひと段落した途端・・・
ザァーッ!!!!!!!!!!!!!!!!
一気に雨が降り出しました。
慌てて山案山子のテラスに駆け込みます。
こんな天気なのに、今朝から丸嶋さんは雨合羽&麦藁
帽の「トラディショナル」ないでたちで、山案山子前の草
刈をしています。
今日は雨なので、ホワイティ&アイちゃんは、家で「お留
守番」のようです。
ありもとも作業を開始します。
山案山子を開け、中から22個の標本箱を、テラスに運
び出します。
それに携えてきた何冊かの昆虫図鑑を隣に並べ、1箱
1箱、1種1種、同定していきます。
子どもたちに捕ってもらったので、目立つ大きな昆虫が
殆どなので、同定は比較的簡単に進むのですが、ハチ
の仲間や、バッタの仲間は、一応「慎重」に同定を進め
ます。
フキバッタの同定表をどこかに失くしてしまい、結局同
定できなかったのと、ベイトトラップで採取したガムシ類
やゴモクムシ類は種まで落とすことはできませんでした
が、大きな昆虫はほぼ全種種まで落とすことができまし
た。
結局134種
かなりの「大収穫」です。
今年は発生数が例年より若干少ないマルタンヤンマが
取れなかったのは残念でしたが、一通り「孟子の夏休み
のアイドル」たちは出揃った感じです。
なかなかすばらしい展示内容になりそうで、ほっとしまし
た。
一心に同定作業をしているうちに、12時を回っています。
標本箱を片付けようと立ち上がろうとした刹那、丸嶋さん
が叫びます。
「ありもとさん!! マムシ!!!」
慌ててトレッキングシューズに履き替えて駆け寄ると、小
型のマムシが1頭、とぐろを巻いています。
「生け捕りにして、焼酎に漬けましょうか?」
丸嶋さんがそういうので、ありもとは傍らにあるアラカシの
樹から小枝を1本折りとって、それで頭を押さえ、そのま
ま摘み上げます。
今年初めてマムシをつかみました。
とても懐かしい感触です。
「ここに入れましょう」
丸嶋さんはそういって、大きめのペットボトルを差し出しま
す。
ありもとはペットボトルを受け取り、頭から中に放り込み、
中に水を流し込んで、蓋をします。
「1週間ほどこのまま生かしておきましょうか」
マムシを焼酎に漬けるときは、しっかりお腹の中の糞を出
してしまわないと、臭くて飲めたものじゃない骨酒が出来
上がります。
ですから、この状態で1週間「生けて」おくことにします。
「じゃ、昼飯買ってきます」
丸嶋さんはそういって、ワンボックスカーに乗り込み、消え
て行きました。
ありもとはマムシの入ったペットボトルを傍らに置いて、し
ばらくその見事な三角形の頭と、体に走る美しい鎖模様
を眺めていました。
昼飯を買ってきた丸嶋さんが戻ったので、昼食にします。
そういえば手を洗わずにおにぎりを持っています・・・
まっ いいか!!!
「台風はどうなんでしょうかねぇ」
「今朝来る前にテレビニュース見ると、南海上を通過す
るだけであまりたいしたことなさそうなんですが、昨日み
んなに手伝ってもらって稲を山案山子東のプレハブに
いれちゃいました。」
「そのほうが良いでしょうね」
そんな話をしながら昼食を食べ終えると、雨が一旦上
がります。
丸嶋さんは、農機具屋さんにみてもらうために、脱穀機
を取り出しに行きます。
ありもとは、マムシ入りペットボトルを山案山子の中に入
れ、再度天堤池に向かいます。
上空をアオサギが飛んでいます。
天堤池には相変わらず3羽のカイツブリが浮かんでいま
す。
クマノミズキの実を食べていたアオゲラが、ありもとの気
配に驚いて、林の中に飛び込みます。
また雨粒が落ちてきました。
そのまま鶴者峠に向かいます。
鶴者峠への里道は、林の中の道なので、雨にぬれるこ
とはありません。
里道を、イノシシがブルドーザーでもあてたかのように、
ボコボコに掘り返しています。
上空から、エナガの声が聞こえます。
見上げると、クヌギの枝先を、ちっこいシルエットが流れ
て行きます。
そのまた上空を、メジロの群れが、渡って行きます。
雨音を聞きながらの林道の散策も、たまには良いもので
す。
ネムノキの枝先に、コサメビタキが止まっています。
ちょっと遠いですが、枝ぶりの良い梢に、そぼ降る雨をバ
ックに止まる姿が美しいので、1枚写させてもらいます。
山案山子テラスに戻ります。
丸嶋さんは、先に帰宅しています。
時計に目を落とすと14:40
雨がどんどん強くなります。
雨の中
ずぶぬれのモズが、高鳴きをしています。
小学生の頃、よく行った地元の散髪屋さんが
濡れ百舌鳥の 声高らかに 秋の暮れ
という俳句を詠んでいたのを思い出します。
「まだ秋の暮れやないけど、あの散髪屋さん、こんな情景
を詠んだんやろうなぁ・・・・」
今はこの世にはいない懐かしい散髪屋さんの顔が、浮か
びます。
携帯電話が鳴ります。
和歌山県環境生活総務課の神田さんです。
「すみません。到着が遅れています。」
「わかりました。待っときます。」
雨がどんどん強くなります。
気温がどんどん、落ちてきます。
冷たい雨です。
薄手の長袖のセーターを着ているのですが、それでも震え
そうになります。
ビショ濡れでないていたモズが、いつの間にか、林の中に
消えています。
16:15
漸く「客人」が到着です。
和歌山県環境生活総務課の神田さんと、教育委員会の栖
原さんです。
そぼ降る雨の中、打ち合わせを行います。
打ち合わせを終えて17時
雨足が漸く弱まったので、早々に引き上げます。
久々に1日、ゆっくり孟子にいました。
上空は雲でびっしり・・・・
新月でも、満月でも、関係なしです。
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<哺乳類>
イノシシ 掘り跡
テン 糞塊
タヌキ 糞塊
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<鳥類>
カイツブリ、キジバト、アカゲラ、アオゲラ、コゲラ、モズ
ヒヨドリ、キセキレイ、ツバメ、ウグイス、キビタキ、エナガ
ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、スズメ、カケス
ハシボソガラス、ハシブトガラス、コサメビタキ、アオサギ
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<両生爬虫類>
シマヘビ、ニホンマムシ
ニホンアカガエル、トノサマガエル、ヌマガエル
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<昆虫類>
オオアオイトトンボ、ササキリ、エンマコオロギ、カネタタキ
オンブバッタ、オオスズメバチ、アメンボ、ヒメアメンボ
ベッコウシリアゲ、スジグロシロチョウ、キチョウ、クロコノ
マチョウ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、ムネアカオ
オアリ、アカスジシロコケガ、セイヨウミツバチ、ニホンミ
ツバチ、ホシホウジャク、クマバチ
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<花>
タカサブロウ、アメリカタカサブロウ、イヌホオズキ
カタバミ、チカラシバ、キツネノボタン、ツルボ、ヤマジノホ
トトギス、ヒガンバナ、シュウブンソウ、ヨシノアザミ、コメナ
モミ、ヒヨドリバナ、シラヤマギク、ヨメナ、ノコンギク
ゲンノショウコ、イヌコウジュ、ヒメノダケ、ツリガネニンジ
ン、キンエノコロ、アキノノゲシ、セイタカアワダチソウ
アメリカセンダングサ、クズ、シロツメグサ、イヌタデ
ボントクタデ、ミゾソバ、ノアズキ、ノササゲ、クコ、ノアザミ
チヂミザサ、ミズヒキ、キンミズヒキ、ワレモコウ、ツユクサ
イボクサ、トチカガミ
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