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孟子里山情報
孟子不動谷だより
夏日(平成20年4月29日)
ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。
ちょっと体調を崩して1日寝込んでしまいました。
「鬼の霍乱」というか、日頃の疲れが溜まってたということ
でしょう。
表面上熱は下がったものの、芯熱のある、フラフラした状
態で朝7:30
孟子不動谷到着です。
例年そうですが、孟子不動谷は本当にサンショウクイの多
い谷です。
こんにゃく座前にバイクを置いたありもとの頭上を、ヒリ
ヒリ鳴きながら飛び回っています。
2日前、入江さんが見つけた造巣中の巣にも、今日は夫婦
仲良く飛来して、造巣をしています。
サンショウクイは本当に「夫婦仲」の良い小鳥です。
造巣も夫婦仲良く行います。
めいめいに巣材を嘴に咥え、♂♀で並んで飛来したかと思
うと、かわりばんこに巣に入り、丹念に造巣をしています。
環境省レッドリスト指定種ですが、孟子不動谷は、ありもと
が小学生の頃のごく普通の里山の谷同様、サンショウクイ
が何羽も何羽も飛び交う、賑やかな谷なのでした。
ヒンカララララ!!
懐かしい声がやすゆき公園南谷からしてきます。
囀りの声色が「馬」のいななきに似ているので「駒鳥(コマド
リ)です。
護摩壇山などの林床にササ群落の発達した夏緑樹林に渡
来する夏の渡り鳥です。
英名の「Japanese Robin」が示すとおり、日本でしか繁
殖していない小型つぐみ類です。
孟子不動谷では繁殖していませんが、例年この頃、渡り途
中に立ち寄ってその独特の美声を聞かせてくれます。
オオルリ コマドリ ウグイス
「日本三鳴鳥」は上記の3種類ですが、今日の不動谷は、「日
本三鳴鳥」の「競演」となりました。
「とんでもない場所」のシジュウカラ親子も元気です。
11羽のヒナたちは、少し餌乞の声を出すようになりました。
ヒナが鳴き出すと、その「振動」でヘビがやってくるので、「細工」
をすることにしました。
灰皿に溜まった、タバコの吸殻を水に溶いて、「信じられない場
所」の周りに移植ゴテで溝を掘り、そこに流し込んだのです。
こうしておくと、ニコチンが苦手なヘビの仲間は近寄らなくなりま
す。
上に被った枝から落下するヘビは防止できないので「100%完
璧」というわけではありませんが、かなりの「防御」にはなるでしょ
う。
めいめいに嘴にイモムシを咥えた「お父さん&お母さん」には、こ
っぴどく怒られましたが、ヒナが無事巣立ってもらいたいので、仕
方がありません。
Let it Be がルールの里山では「ルール違反」かもしれません
が、ヒナの成長の様子を撮影させてもらっているので、少しは「お
返し」をしないとと思い、「ニコチンバリア」を張ることにしました。
天堤池に向かいます。
谷の両側ではウグイス、オオルリ、コマドリの「三鳴鳥」が歌って
います。
まばゆいばかりの陽光が降り注ぐ、さわやかな朝に「もってこい」
の不動谷森林の交響曲です。
不動池への里道で、キビタキが騒いでいます。
ヒッ ヒッ クリリリリッ クリリッ ギーン ギーン!!
最後に入る「ギーン」という声色が入る時は「ただ事」ではありま
せん。
渡ってきたばかりでまだ営巣もしていないであろうキビタキなの
で、巣にヘビが入ったとかではないでしょう。
「いったいどうしたんや?」
そう思って声のする方に近寄って見ると枝先に腰の黄色を大き
く膨らませた、♂のキビタキが2羽、にらみ合っています。
♂2羽のナワバリ争いです。
昨年もこのあたりでは2番が繁殖し、1番は巣立ちを確認したの
ですが、去年はナワバリ定位時にあまり真剣に観察していなか
ったので、こういう場面に出くわすことはありませんでした。
スイセン色の鮮やかな喉の2羽の♂のキビタキは、文字通り「火
花を散らす」ように闘っています。
「ギーン ギーン」
鳴き声なのか、それとも、羽毛をすり合わせて出しているのか?
見当がつかない声(音?)を出し合いながら、物凄い剣幕で追い
かけあい、ときには空中でミドリシジミの♂同士の「まんじどもえ
飛翔」のように空中でもつれ合ったり、はたまた地面に落下して
取っ組み合ったり・・・・
お互い完全に「ヒートアップ」し、「大激闘」を展開しています。
キビタキのこんな激しいケンカを見たのは始めてのことです。
声の大きな鳥ですからナワバリ意識は強いので、こういう大喧
嘩になることもあるのでしょうが、実際見たのは始めてなので
思わず見入ってしまいました。
彼等は必死の戦闘だったのでしょうが、2つのスイセン色の光
芒が、芽吹いたばかりの明るい落葉広葉樹林の中で交錯する
姿は、「名人ダンサー」のコンビネーション演技を見ているよう
に、それはそれは美しいものでした。
2羽の♂のキビタキの「大バトル」を堪能し、山案山子前目指
して歩き出します。
ポポ ポポ・・・
「木魚」を叩くような声が上空から降ってきました。
ツツドリの声です。
2002年 4月29日
2003年 4月26日
2004年 4月18日
2005年 4月23日
2006年 5月 2日
2007年 5月 2日
2008年 4月29日
過去7年間のツツドリ初見日を並べてみると、4月下旬に確
認されるのが「標準」のようです。
ホトトギス類では、もっとも早く渡来する種類なのです。
アゲハチョウの仲間の個体数がどんどん増えて行きます。
アゲハチョウ、キアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ・・・
今日は4種類のアゲハを確認しました。
コミスジも飛び出し、コチャバネセセリも今季初記録です。
チョウの確認数は19種。
いよいよ「春」から「初夏」へと移っているようです。
クロバイの花が咲いています。
ツブラジイの花も咲き出しました。
新緑はすっかり葉を開き、「いろいろな緑」の季節は終わりを
告げています。
今日も「さとやまCafe うのはな」のお客様はけっこうあります。
実恵子さん&雅子さんは、相変わらず忙しそうです。
上空を舞うツバメの個体数が、一気に増えています。
上空を飛びまわる「羽虫」の個体数が、一気に増加したことを
示す現象です。
とんぼ池上空を、クロスジギンヤンマ♂がパトロール飛翔して
います。
マルタンヤンマ♂と並んで、とんぼ池で発生するトンボの中で
は、最も美しいトンボです。
シオカラトンボも羽化をはじめ、シオヤトンボやニシカワトンボ
は、早くも交尾を始めています。
水銀柱がどんどん上がり、摂氏25度を超えて行きます。
今年初めての「夏日」です。
チョウの種類数が一気に増加し、トンボ暦も一気に進みます。
昨年もちょうどこの頃、「夏日」を何日か記録していますが、こ
の時期の「夏日」は、変温動物たちにとっては、とても貴重な
もののようです。
人間にとっては「暑過ぎる」で、菜園の準備をしている日浦さん
も、水田作業をしている丸嶋さんも、「暑い暑い」を連発してい
ます。
幼稚園くらいの女の子を連れたご夫婦がやってきました。
虫が好きで観察に来たということで、ありもとが相手をさせてい
ただきます。
暑いので上着を脱いだ状態で、捕虫網を持ち、とんぼ池に降
り立ちます。
今年初めての「網降り」です。
まずは「ウオーミングアップ」的にタベサナエをつかまえます。
女の子に手渡すと、怖がることもなく、嬉しそうに捕まえます。
最近「貴重」な女の子です。
次は♂のシオカラトンボをつかまえます。
女の子は、嬉しそうに手を差し出します。
お父さんはカメラにこっているようで、愛娘がトンボを捕まえて
楽しそうに笑う表情を、楽しそうに撮影しています。
最後にちょっと「イイところを」見せようと、クロスジギンヤンマ♂
に挑戦です。
でも不思議なことに、ありもとが池畔に立つと、クロスジギンヤ
ンマはサッと隣の池に移動してしまいます。
「おかしいな、えらく逃げるな・・・」
そう思って自分の着ているTシャツの色を見て「ナルホド!」
真っ白なTシャツは光を反射し、トンボにはよく目だって警戒され
てしまうのです。
孟子で10年、トンボを調査しているのに、何度同じ轍を踏んだか
わかりません。
「ちょっと待っときよ・・・」
そういって山案山子テラスに戻り、上着を着ます。
「この暑いのに、なんで上着なんか着んの?」
実恵子さんに声をかけられますが
「いや ちょっと・・・・」と苦笑いし、そのままとんぼ池に向かいま
す。
池畔に立ちます。
茶色基調の上着を着ているので、クロスジギンヤンマ♂は警戒
心を解いて、ゆっくりと近寄ってきました。
「よーし もうちょっと もうちょっと来い・・・」
捕虫網の「射程」に入った瞬間網が一閃・・・
「ジャラジャラジャラジャラ・・・・」
懐かしい「手ごたえ」がありもとの右手に響きます。
「そーら!デッカイやろ! これ、ギンヤンマやで!」
最近孟子に来る普通の女の子なら大きなクロスジギンヤンマは
怖がって?もうとしないのに、この子は本当に楽しそうに手を差し
出して来ます。
こんなこわがらん子は久しぶりやなぁ・・・
ありもとは、うれしくなってしまいました。
親子連れも帰途につき、陽が西に傾き始めました。
北原さんが山案山子テラスでノコギリの「目立て」をしています。
その「目立て」の音に刺激されて、那賀寺の森から、♀のフクロウ
が鳴きだしました。
ゴゴゴッ ゴゴッゴッゴッ
ゴゴッ ゴゴッゴゴッゴッ・・・・
今年初めての「夏日」
♀のフクロウが鳴き出した17時には、暑かった昼間とはうってか
わって、涼しい季節風が吹き出していました。
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<鳥類>
スズメ、カワラヒワ、オオルリ、キビヤキ、サンショウクイ、シジュウ
カラ、ヤマガラ、キジバト、コマドリ、メジロ、ウグイス、ヒヨドリ
ホオジロ、ツバメ、コゲラ、センダイムシクイ、エナガ、ヤブサメ
ツツドリ、カイツブリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、イカル
アオゲラ、アオサギ、ビンズイ、アオジ、トビ、フクロウ
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<両生爬虫類>
トノサマガエル、ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル
ニホンアカガエル、ニホンカナヘビ、ニホントカゲ、ヤマカガシ
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<昆虫類>
オオスズメバチ、タベサナエ、モモブトカミキリモドキ、セイヨウミ
ツバチ、アメンボ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシリアゲ、トゲヒゲ
トラカミキリ、クマバチ、シオヤトンボ、サトキマダラヒカゲ
テングチョウ、シオカラトンボ、ヒメクロオトシブミ、ヒメベッコウバチ
アゲハチョウ、ヒメアメンボ、クロスジギンヤンマ、ホソミオツネン
トンボ、スジグロシロチョウ、オグマサナエ、ヤマトシジミ、モンシロ
チョウ、キリウジガガンボ、ホソヒラタアブ、クロコノマチョウ、コチャ
バネセセリ、ベニシジミ、ニシカワトンボ、アシブトハナアブ、フキ
バッタの一種(幼虫)、モンキチョウ、クサギカメムシ、コガタスズ
メバチ、キチョウ、ヒオドシチョウ、クロアゲハ、アカサシガメ、ホソ
ヘリカメムシ、キアゲハ、クロヤマアリ、ルリシジミ、アオスジアゲ
ハ、ウラギンシジミ、コミスジ、セグロアシナガバチ、トゲヒシバッタ
ヒシバッタ、ベニカミキリ、オナシカワゲラの一種、クビキリギス
オオオサムシ
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<花>
ノアザミ、カンサイタンポポ、ニガナ、キュウリグサ、オランダミミ
ナグサ、ヤブジラミ、オニタビラコ、ヤエムグラ、ヤブニンジン
ヘビイチゴ、モチツツジ、マルバアオダモ、コバノガマズミ、フジ
カマツカ、イボタノキ(蕾)、アマドコロ、ウマノアシガタ、タチツノス
ミレ、オオイヌノフグリ、ゲンゲ、ムベ、キツネノボタン、ヒメツルニ
チニチソウ、ヒメオドリコソウ、ヤブツバキ、ハコベ、シラスゲ、ス
ズメノカタビラ、セイヨウタンポポ、ヤブタビラコ、カタバミ、コハコ
ベ、スズメノテッポウ、ハハコグサ、ノミノフスマ、イヌガラシ、トウ
バナ、ナズナ、オオバコ、セキショウ、キツネアザミ、ミミナグサ
スイバ、タツナミソウ、タネツケバナ、ジゴクノカマノフタ、トキワ
ハゼ、タガラシ、ハルノノゲシ、カラスノエンドウ、カスマグサ、オヘ
ビイチゴ、スズメノエンドウ、ツブラジイ、ナガバノタチツボスミレ
チゴユリ、ミツバアケビ、ミチタネツケバナ、キンラン蕾、クロバイ
カズノコグサ、スズメノヤリ、シャガ、クヌギ、コナラ、ギシギシ、ヒ
メウズ、イヌザクラ、クサイチゴ、ムラサキサギゴケ
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