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孟子里山情報
孟子不動谷だより
梅雨(平成19年6月17日)
ありもと@孟子です。。 みなさんこんにちは。。
2週間ぶりの孟子不動谷です。
2週間前、綺麗に代掻きがされていた入口の水田に
もう田植えがなされ、緑の苗代が整然と並んでいます。
テッペンカケタカ!! テッペンカケタカ!!
けたたましい声で叫びながら、ホトトギスが飛び回って
います。
スイカズラの花はもう散り、スズランのような形のイチ
ヤクソウも、花の時期を終え、結実を始めていました。
3日前に入梅宣言がなされたものの、土曜日からまた
「梅雨の中休み」か、真夏さながらの陽光が谷に射し
ています。
犬飼池では、カイツブリの夫婦が、巣から出たばかり
のヒナを3羽つれて、忙しそうに泳ぎ回っています。
水草の自生のない犬飼池では、カイツブリは毎年、
池面にかぶった樹の枝先に営巣しています。
水路道沿いのマダケの竹薮で、子連れのキビタキに
出会います。
キビタキは竹薮の周辺でよく見られる傾向があります。
おそらくそれは、タケに空いた小さな穴や隙間が、彼
等にとって、絶好の営巣環境であるからではないかと
ありもとは思っています。
現に今年いつものセンサスルートの中で営巣が確認
された2ケ所とも、竹薮の混交する広葉樹林なのです。
そういうつもりでタケを観察すると、結構沢山の小さな
穴や、割れ目が空いています。
キビタキ夫婦が、この「天然の巣箱」を活用するのは、
自然な成り行きのようにも思います。
とんぼ池では、真夏のトンボたちの羽化が開始されま
した。
ベニイトトンボ、キイトトンボ、オオアオイトトンボの3種
のイトトンボ類が、一斉に羽化を開始したのです。
ベニイトトンボ
2002年 6月16日
2003年 6月22日
2004年 6月20日
2005年 6月19日
2006年 6月17日
2007年 6月17日
キイトトンボ
2002年 6月 2日
2003年 5月31日
2004年 5月29日
2005年 5月20日
2006年 6月 1日
2007年 6月17日
オオアオイトトンボ
2002年 6月 8日
2003年 6月 1日
2004年 5月29日
2005年 5月28日
2006年 6月 1日
2007年 6月17日
3種のイトトンボ類の初見記録を列挙してみると、キイトト
ンボとオオアオイトトンボが少々遅れ気味にようです。
2週間前が例年の「標準日」にもかかわらず、羽化開始
がなされていなかったので、確実に今年は、羽化が遅れ
たものと思われます。
丸嶋水田にも、苗代が綺麗に踊っています。
去る6月10日、子ども田植え体験があり、子どもたちの
黄色い歓声がこだました丸嶋水田も、今日はトノサマガ
エルとアマガエルの声しかしない、とても静かなたたずま
いでした。
延命地蔵北側の今年から稲作を始めた水田では、丸嶋
さんが田植え機を転がして、田植えの「仕上げ」中です。
例によって、ホワィティ&アイちゃんが畦に座って田植え
機を眺めています。
炭窯も忙しそうです。
炭焼きの開始にあわせて、海南市小野田に伐採して寝
かせているクヌギ材を搬入するのに、住野さんと日浦さ
んが朝7:30から集合して、軽トラに乗り込んで走り去っ
て行きます。
二人を見送ったあと、天堤池に向かいます。
マダケの竹林で、オオルリが美しい旋律で歌っています。
サンショウクイの♂が、えらく低い枝先に止まっていて、
ありもとの気配に慌てて飛び去ります。
「もしや?」
と思って注意深く周辺を見渡すと、ネムノキの枝に、1羽
の巣立ち雛が、チョコンと座っていました。
ピリリ ピリリ
小さな弱々しい声を鳴きながら両親を呼んでいます。
全体に薄ネズミ色のはっきりしない色調ですが、尾羽は
もう、ほぼ伸長してしまっています。
何枚か記念撮影をさせてもらったあと、周辺をかなり注
意深く探しますが、ヒナはどうやら、この子1羽のようで
す。
コゲラもすっかり大きくなったヒナを連れています。
やすゆき公園のネムノキの巣は、アオダイショウに呑ま
れてしまいましたが、外敵の難を逃れ、立派に巣立ちを
終えている一家もいるのです。
谷間のセンサスルートを一通り歩き終え、再びとんぼ池
に戻ります。
池に沿うようにある、干上がった水路の地面に、サラサ
ヤンマが産卵しています。
孟子には普通にいるヤンマで、サンショウクイの親子を
観察中もすぐそばで♂が1頭、占有飛翔をしていました
が、産卵のシーンを確認するのはかなり難しく、孟子で
10年観察していても、そのシーンに出合ったのは数度
しかありません。
このヤンマのヤゴは湿性の地上性のヤゴなので、産卵
シーンに出くわしても、その殆どが草丈の高い草地の中
が多く、撮影など全くできずにいたのですが、今日はかな
り草丈の低いところで産卵しているので、何とか撮影する
ことができました。
頭を「コンパスの針」のようにして、お腹の先で円描くよう
にして産卵するのは、ヤブヤンマやネアカヨシヤンマ等、
地面に産卵するヤンマ類特有の習性のようです。
11時40分
山案山子のテラスで昼食を食べ始めます。
住野さん&日浦さんが荷台にクヌギ材をいっぱい積み込
んで戻ってきました。
それまで青空も覗いていた不動谷の上空は、いつの間に
か鼠色の雨雲にすっかり覆われて、弱い雨が降り出しまし
た。
弱雨そぼ降るやすゆき公園のクヌギの樹間を、ミズイロオ
ナガシジミとウラナミアカシジミが飛び回っています。
銀箔を張ったような白銀のハネをなびかせるミズイロオナ
ガシジミと、濃いオレンジ色のハネをなびかせるウラナミア
カシジミが、チラチラと樹間を舞うさまは、孟子の梅雨の風
物のひとつです。
すっかり満開のクリの花には、ヒロオビトンボエダシャクが
いっぱい来ています。
ツルウメモドキの葉を食べて育った鮮やかな色合いの尺
取虫が、成長して羽化してきたのです。
旅の途中のアサギマダラが1頭、ヒメジョオンに止まって蜜
を吸っています。
14時頃
たまに孟子に遊びに来る川野さんがやってきました。
ニホンアカガエルの子ガエルが目当てのようです。
ありもとはずっと出張で確認できなかったのですが、川野さ
んは、妹さんたちと一緒に、先週5回も孟子のホタルを見に
来たそうで、ゲンジボタルのピークは、6月5日頃だったと教
えてくれました。
小雨そぼ降る中、早速とんぼ池に案内します。
オレンジ色のちっちゃい子ガエルが足元でピョコピョコしてい
ます。
「ちっちゃ~い!! カワイイ!!」
黄色い声を挙げて子ガエルを追いかけています。
カエルが好きとは、かなり珍しい女の子です。
その後天堤池から孟子那賀寺を参詣し16時「こんどはムサ
サビを見せて下さい!!」と元気な声を残して、帰って行きまし
た。
川野さんを見送ると、いつの間にか住野さんも、日浦さんも、
丸嶋さんも帰っていなくなっています。
またいつものようにありもと1人、不動谷に残されます。
テラスのイスに腰掛けて、さきほどから、ミズイロオナガシジ
ミたちに替わって、クヌギの樹間で占有飛翔を始めたヒカゲ
チョウを眺めていました。
今日はまだ、帰れません。
というのは、3日ほど前、中学時代恩師の吉田尊彦先生の
娘さんから連絡があり、体調を崩された先生に見せてあげ
るのに、ホタルを採らせて欲しいというお願いをされていた
のです。
原則的には孟子のホタルは、無秩序に採集するのを禁止
しているのですが、ありもとの判断で、このような申し出に
はお応えしています。
一緒にホタルを鑑賞し、何頭かありもとが捕まえて差し上
げることにしています。
吉田先生は、ありもとが中学生のころ、「ほたる先生」で有
名で、学校で沢山のゲンジボタルを飼育しておられ、ありも
とにとっては「ホタルの師匠」でもあるので、先生が少しでも
元気になって欲しいという気持ちでいっぱいでした。
ホタルの人の間の文化は、今のように遠巻きに眺める文
化では元来、なかったものです。
子どもたちは竹ぼうきなどをもってホタルをつかまえ、その
独特のにおいを嗅ぎ、何頭か家に持ち帰って、自分が寝る
蚊帳の中に放したものでした。
放たれたホタルが、蚊帳の中で緑のほたる火とともに飛び
出すと、今まで蒸し暑くて寝苦しかったのが嘘のように、涼
しくなったように感じるのでした。
孟子のホタルとも、本当はそんな感じで、皆さんに付き合っ
て欲しいというのが、ありもとの本当の考えなのです。
しかし「時代」がそれを、許してくれないのです。
大きな袋を手に持って、「佃煮にでもするの?」と突っ込み
たくなるほどの大量のホタルを持ち帰る、アホな奴が孟子
でも後を絶ちません。
ですから今年は、入口に「ホタルは採らないで下さい」という
立て札を、新調しました。
一握りの心無い人のお陰で、本来の里人とホタルとの関係
を、取り戻すことができないのです。
まどろこしいですが、仕方がないことです。
19:30、吉田さんが来場されました。
生憎の雨の中、ゲンジボタルとヘイケボタルはそれなりに光
って飛び回っています。
川野さんによると、昨夜は物凄い数で光っていた延命地蔵
のヒメボタルは、今日は殆ど光っていません。
ヒメボタルは雨の日はあまり活動しないようです。
ひとしきり雨中のホタルを堪能し、吉田さんを入口まで送っ
て、囲炉裏部屋に戻ると22時を回っていました。
結局15時間、孟子にいたことになります。。。。
ホタルのピークもそろそろ過ぎて、とんぼ池にはキイトトンボ
とベニイトトンボが増えだして・・・・
孟子不動谷は今、「梅雨」真っ盛りです。
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<哺乳類>
イノシシ 掘り跡
カヤネズミ 巣
テン 糞塊
タヌキ 糞塊
モグラの一種 巣穴
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<鳥類>
シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、ツバメ、スズメ
ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ハシブトガラス、サンショウクイ
ヤブサメ、ホトトギス、ヤマガラ、ハシボソガラス、キビタキ
コゲラ、カワウ、オオルリ、サンコウチョウ、サシバ
アオゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、カワセミ、カイツブリ
アオサギ、トビ、キジバト
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<両生・爬虫類>
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル
ウシガエル、ヌマガエル、ツチガエル、トノサマガエル
ニホンアカガエル
ニホンカナヘビ
ヒバカリ、ヤマカガシ、アオダイショウ
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<昆虫>
ヒメスズメバチ、ヨツボシケシキスイ、ヨツボシオオキスイ
ルリシジミ、ヒカゲチョウ、オオヨコバイ、カノコガ
シオカラトンボ、コシアキトンボ、キイロトラカミキリ、ミカドガ
ガンボ、コガタスズメバチ、コミスジ、イチモンジチョウ
ヒメベッコウ、サラサヤンマ、クロヒカゲ、キンイロジョウカイ
ヤマトシリアゲ、ヒロオビトンボエダシャク、コアオハナムグリ
アオハナムグリ、キンモンガ、ツマグロイナゴモドキ
ショウジョウトンボ、ヤマトシジミ、フキバッタの一種、チャバ
ネセセリ、フタモンベッコウ、ヒメアメンボ、アメンボ、ヒメギス
オオヤマトンボ、マメコガネ、ベニシジミ、ホソヒラタアブ
モチツツジカスミガメ、イチモンジセセリ、ヤマサナエ
キイロホソガガンボ、クロヤマアリ、アメリカミズアブ
ヒメウラナミジャノメ、ヒメジャノメ、クロウリハムシ、マガリケ
ムシヒキ、ヒシバッタ、ゴマダラオトシブミ、コジャノメ
オオスズメバチ、サトキマダラヒカゲ、ヒラタクワガタ
セマダラコガネ、テングチョウ、キイイトトンボ、クロイトトンボ
マダラミズメイガ、モノサシトンボ、タベサナエ、ホソミオツネ
ントンボ、オオアオイトトンボ、トゲヒシバッタ、ヒメハリカメム
シ、ミイデラゴミムシ、マツモムシ、コマツモムシ、マメゲンゴ
ロウ、オオミズスマシ、ニシカワトンボ、フタスジサナエ
クロコノマチョウ、アカハラクロコメツキ、ヤツボシハナカミキ
リ、ハラビロトンボ、キチョウ、キボシアシナガバチ
クロキシタアツバ、サキグロホシアメバチ、ヨツボシハムシ
ヒメトラハナムグリ、カクムネベニボタル、オカマキリ
シロテンハナムグリ、コイチャコガネ、キイロテントウダマシ
ヘリグロリンゴカミキリ、クシヒゲベニボタル、オバボタル
ベニカミキリ、ヤスマツアメンボ、シマアメンボ、ハラボゾツ
リアブの一種、ヒメツチカメムシ、コセアカアメンボ
キボシアオゴミムシ、モリチャバネゴキブリ、ツチイナゴ
コウカアブ、ナカグロクチバ、ツバメシジミ、キオビベッコウ
ヤブキリ、モンシロチョウ、ナナホシテントウ、ルリタテハ
ハグロトンボ、オオシオカラトンボ、ホソアシナガバチの一種
オオフタオビドロバチ、トビイロケアリ、スジグロシロチョウ
イシガケチョウ、セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ
アカシジミ、ベニイトトンボ、ウラギンシジミ、オオカバフスジ
ドロバチ、ウラゴマダラシジミ、ミズイロオナガシジミ
ウラナミアカシジミ、マイマイガ、コクワガタ、ギンヤンマ
ヤマトアブ、クロアゲハ、アサギマダラ
ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタル、ケラ、シブイロカヤ
キリモドキ、エンマコオロギ幼、オンブバッタ幼、コンボウアメ
バチ、クビアカトラカミキリ
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