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孟子里山情報
孟子不動谷だより
そう簡単に春なんか・・・(平成19年2月24日)
ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。
19日~23日の週は、文字通り「春爛漫」の1週間でし
た。
春一番が吹きました。
琵琶湖湖北の野鳥園では、ヒシクイに続いて、コハクチ
ョウも本格的な北帰行を始めました。
今朝もまたいつもの通り平池を覗きます。
中央の円墳の「カワウマンション」が8巣になっていました。
それぞれに♀がすわり、臥せっています。
産卵した巣もあるのでしょうか??
集結している個体数から見ると、まだ巣数は増加しそうで
す。
オオハクチョウは、塒にはいませんでした。
いつものガマ場にも、いませんでした。
今まで観察実績のある場所を一回りしましたが、いません
でした。
そして夕刻・・・
18時、塒には姿はありませんでした。
念のために、平池を1周しましたが・・・姿はありませんでし
た。
恐らく北帰行の旅に立ったものと思われます。
先週の暖か陽気は、若い彼らにも「そろそろだよ!」という
充分なメッセージになったのでしょう。
明日再度確認をして、いなければ、「渡去宣言」を出したい
と思います。
8:45
孟子不動谷到着です。
オオイヌノフグリの青い十字花の数が、先週と比較して一
気に増加しています。
タガラシの花も、セイヨウタンポポの花も・・・
花の数は先週の数倍、10数倍になっています。
キジムシロの花も、元気に黄色い5弁の花弁を開いていま
す。
フキノトウも顔を出しています。
孟子不動谷も「春一番」が届いた先週で、一気に春めいて
きていました。
が・・・・
今日は、その暖かかった1週間がウソのように、北寄りの
寒風が吹きすさぶ、寒い寒い不動谷でした。
1週間暖かい日々に、一気に花弁を開いた花々をあざ笑
うかのように、アセビ、ハナモモ、シュンランの蕾は、先週
と全く変わらないほどにカチンカチンでした。
「この時期のつかの間の暖かさなんかに、だまされるもん
か!」
そんな花も、里山にはあるのです。
「おまえ等にそう簡単に春なんか、やってたまるか!!」
冬将軍の末期の悲鳴を思われる寒い季節風の中、調査を
開始します。
ウグイスの囀りがめっきりと少ないです。
やはりこの鳥は、日照時間だけでなく、気温もその囀りの
メカニズムには重要な要素になっているようです。
「こんな寒風になんか、負けるもんか!」
そういって「春支度」する野鳥もちゃんといます。
ハシボソガラスが枯れ枝を咥えて飛んでいます。
エナガが巣材を口いっぱいに咥えて、枝間を渡ります。
メジロの夫婦が、ヤブツバキの花粉で、頭をまっ黄色に染
めています。
春に向けて、留鳥たちが行う「子育て支度」の手は、この
程度の「寒の戻り」でビクともするものではないのです。
後戻りできない「春の証拠」 早春両生類の卵塊調査です。
<ニホンアカガエル>
森さん宅水田側溝 9卵 2孵化
クランク水路 19卵
延命地蔵北水田 26卵
丸嶋水田 71卵
きみひろ池 347卵
3号池 11卵
織田池 126卵 4孵化
黒江池 165卵 4孵化
北原池 193卵 4孵化
((総計)) 967卵 14孵化
<カスミサンショウウオ>
先週より産み足し 0個 全部孵化完了
ニホンアカガエルの卵塊は、孵化したものも入れて981個
確認できました。
先週より216個増加ということです。
そろそろ「打ち止め」かもしれませんが、昨年は3月25日ま
で新規産卵が確認されているので、まだ油断できません。
1000個の「大台」も、現実味を帯びてきました。
カスミサンショウウオは、足踏みが続いています。
ただ昨年の初産卵は3月4日なので、まだ「これから」の可
能性も結構あります。
今年のニホンアカガエルの多さは、フクロウにとっても、カワ
セミにとっても、そしてこれから「目覚め」を迎えるシマヘビや
ヤマカガシにとっても、とっても「素敵な情報」といえるのでし
ょう。
カエル多き不動谷・・・
無農薬稲作を今後も継続するためにも、維持必須の事象の
ひとつなのでした。
丸嶋水田周辺に、ミヤマホオジロとカシラダカの混群が見ら
れます。
盛冬には犬飼の谷にしか見れなかったミヤマホオジロです
が、不動谷に移動してきました。
冬鳥が動き始めた証拠です。
ウツギの枝に止まって、それぞれが「ぐぜり鳴き」をしていま
す。
ヒバリに似た複雑な節回しです。
双眼鏡で観察すると、カシラダカの喉も、ミヤマホオジロの喉
も、等しく膨らんでいますが、どちらの声も、殆ど区別がつき
まです。
ヒョロヒョロヒョロリ~・・・
久々にルリビタキが囀っています。
真っ青な♂の登場を願って待ちましたが、出てきたのは残念
ながらオリーブ褐色の若い♂でした。
ヒッ フーヒー
ウソの小群がはらはらと降りてきました。
目の前のヤマザクラに止まって、まだ硬い花芽をついばんで
食べています。
桜の名所ではとても嫌われる小鳥ですが、この美しい赤い頬
を見て、本気で駆除を考える人の見識がわかりません。
桃園の 花にまがへる てりうそ の
群れ立つ 折は 散る心地する
「山花集」に収められた短歌のひとつです。
古人は、桃の花芽を食いながらも、赤い頬がはらはらと散る
ようなウソの♂の飛び姿が、ちょうど花が散るようだと愛でる
余裕と心を持っていたのでした。
桃も、ウメも、そして桜も・・・
ウソに花芽を食われたからといって、怒ってはいないはずで
す。
なのに人が「怒る」のは、多分「筋違い」なのでしょう。
今年はウソが多いです。
ですから花芽を食われるサクラもモモもウメも・・・
今年は例年になく多いはずです。
例年より花の数が少ないだろうか???
ことしこういうことも一緒に見てみたいと思います。
アオジの♂がまっ黄色のお腹を見せながら、ハゼの実を食っ
ています。
ツグミ、ヒヨドリ、メジロ・・・
いつもの「顔ぶれ」も集まってきています。
そろそろ不動谷の「ハゼ」の在庫も、底をつきそうです。
時計に目を落とすと12時を回っています。
そろそろ「タイムリミット」です。
今日は和歌山ビッグ愛の6F会議室で、「平成18年度 団塊
の世代活用NPO活動モデル事業報告会」が開催されること
になっています。
菊炭材伐り出し作業で、ありもと以外の人たちが先週に続き
海南市小野田に「出張って」いるので、ありもとが1人で報告
に赴くことになっているのです。
硬い蕾をいっぱいにつけたハクモクレンの樹の奥で、「ピッポ
、ピッポ」と鳴くベニマシコの声に見送られながら、12:30
孟子不動谷を後にしました。
14時前 ビッグ愛 6F会議室に到着します。
今回の業務委託の委託元・和歌山県NPO協働推進課の幸前
課長と久々に出会い、ご無沙汰をお詫びしました。
事業報告会のスタートです。
今回、この事業の申請書類はありもとが作成したものの、第二
審査のプレゼンテーションには出席できなかったので、今回受
託団体の方々と顔をあわせるのは始めてのことでした。
和歌山県環境生活部共生推進局・神徳佳子局長の挨拶の後、
今回の委託事業の受託団体選定委員の自己紹介が行われ、
その後、各団体の事業報告が行われました。
ビオトープ孟子以外の受託団体と事業の概要は下記の通りで
す。
(1)湯浅町 グリーンソサイエティ
町並みの整備・自然環境整備による町興し事業
ゲンジボタルの飼育や、湯浅町の歴史の「語り部」の育成
に尽力され、湯浅町を全国79個目の「重要伝統的建造物
群」の指定に漕ぎつけました。
(2)海南市別所 地域再生プロジェクト 有機の里づくり
有機の里づくり第一回収穫祭
海南市別所の休耕地の目立つ一角を拠点として、有機農法
の実践を行い、近隣の小学生なども巻き込んだ収穫祭を実
施しました。
(3)白浜町 (特)白浜レスキューネットワーク
自殺予防プログラムとしての生活体験塾・学習支援塾
自殺を考えた人たちや、その他の団塊の世代の方々、地元
の「おっちゃん&おばちゃん」たちを講師として、子どもたち
を対象とした「生活体験塾・学習支援塾」を無償で実施しまし
た。
(4)東京都港区 (特)100万人のふるさと回帰・循環運動推進・
支援センター
団塊の世代を中心にした首都圏生活者の和歌山県への
IJU促進
首都圏で生活している方々の中で、地方に「Uターン」「Jターン」
「Iターン」を希望する方々への支援事業を行いました。
上記の4団体が今回、同委託業務を行ったということです。
それぞれに社会問題化している事象に対しての取り組みに、2007
年を契機に一斉定年退職される「団塊の世代」の人材を活用する事
業展開をされた方々でした。
「2007年問題」
「団塊の世代の大量退職」
・・・
マスコミが騒ぎ立てることに反比例するかのように、団塊の世代の方
方がどんどん「隠れて」いってしまっているという弊害傾向についての
指摘がなされるとともに、長い企業戦士としての現役生活を退かれ、
すぐにNPOやボランティアの表舞台に立つのを拒否し、「当分はゆっ
くりしたい」という本音を洩らされる方々がかなり多数に上られるという
「実態」の指摘もなされました。
確かにビオトープ孟子を振り返ってみても、稲作&畑作、菊炭焼きと
、現場作業の「担い手」となっているのは「団塊の世代」より一世代前
の、60台後半から70台かかりの方々が大勢を占めているのが現状
です。
しかし、ビオトープ孟子の事業理念と掲げた里山自然の保全と、休耕
地の活用という現場は、今後、確実に「人不足」に陥るに違いないステ
ージであるとも言えるのです。
第二次世界大戦後、経済構造の大幅な変調により放置された中山間
地の里地里山環境・・・
「農作物の採算性」という角度のみでこの環境を図れば、明るい未来図
を描くことはほぼ「不可能」です。
(1)無農薬農作物の体験型収穫や炭焼き体験による
「食の安全性の追求」や「循環社会の体験」
(2)里地里山環境をその「起源」とし、昨今その数の絶滅が危惧
される里山性希少動植物の保全
(3)里山固有の魅力的な動植物と、子どもたちとの関係を回復さ
せ、そこに昔日存在した「子ども文化」の復興を図る
以上のような題目に代表される「里山の新たな価値の創成」をいかにし
て行うかが急務となっているのです。
ビオトープ孟子も今回「もうこ むら機能回復事業」と銘打って行わせて
いただいた同委託事業の実績を「礎」にして、「里山の新たな価値の創
成」に向けてまい進する時期が迫っていると言えるでしょう。
その事業展開に先立ち、その幼年時代に等しく里山管理&里山遊び
の経験を持ち、元気で専門的知識を豊かに有する「団塊の世代」の獲
得は、急務となってきていることは大いなる「事実」なのです。
ただ「一生懸命働いて、漸く定年を迎えて・・・少し休みたいよ・・・」
そう考えておられる方の圧倒的に多いこの世代に、いきなり重い使命
感を背負わせるのではなく、ちょっとした「趣味」「息抜き」「リクリエーシ
ョン」として、気軽に孟子の里山に足を運んでいただくことから始めるこ
とが重要なのだということが、今回の事業報告会に出席させていただ
いて、再認識したことでもありました。
重たいし、難しいけれど、だからこそ「やりがい」の多い、課題多き事
業・・・・
そんなビオトープ孟子の今後の事業展開に思いを馳せながら、寒風
吹きすさぶビッグ愛を後にしたのでした。
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<哺乳類>
イノシシ 掘り跡
タヌキ 糞塊
ムササビ 駆け上がり痕
モグラ属 巣穴
テン 糞塊
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<鳥類>
ツグミ、ホオジロ、シロハラ、ヒヨドリ、スズメ、ハシブトガラス
ハシボソガラス、メジロ、モズ、カワラヒワ、ヤマガラ、キジバト
カシラダカ、ウグイス、エナガ、コゲラ、ルリビタキ、ウソ、イカル
シジュウカラ、ミソサザイ、ミヤマホオジロ、トビ、ノスリ、カワウ
キセキレイ、アオジ、シメ、ベニマシコ
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<両生類>
ニホンアカガエル 卵塊
カスミサンショウウオ 幼生
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<花>
ナズナ、タネツケバナ、タガラシ、オオイヌノフグリ、オランダミミナグ
サ、ホトケノザ、スズメノカタビラ、ノミノフスマ、ウメ、アセビ蕾
ハナモモ蕾、ヤブツバキ、シュンラン蕾、ヒメオドリコソウ、フキ
ミドリハコベ、カンサイタンポポ、キジムシロ、ウシハコベ
ミチタネツケバナ
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