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孟子里山情報
孟子不動谷だより
新年の初鳥見
ありもと@孟子です。
会員の皆様、明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申しあげます。
皆様のご多幸を、心よりお祈りしています。
あさって1月3日は、孟子不動参詣の皆様にご挨拶の日となっております。新春ソバを振舞ったり、江川さんが綿飴製造機を持って来てくれたりして、賑やかに「ヒトたちの新春」を祝いたいと思います。
会員の皆様、ぜひ覗きにおいで下さい。
朝9時、山案山子前集合です。
賑やかな「孟子のヒトの新春」に先駆けて、今日は文字通り、孟子の「もの言わぬ仲間たち」の新春です。
孟子不動谷の元旦は、穏やかな雲ひとつなき、「小春日和」で明けました。
犬飼池の池畔の草地で、懐かしい声がしています。
「ピッポ、ピポピッポ・・・」
羽音が、小鳥とは思えぬほどに大きく「プルルルルル」と聞こえます。
ベニマシコです。
今冬はじめての渡来です。今年の孟子「初鳥見」は、ベニマシコで幕を開けました。
日差しが柔らかく暖かく、そして、風がありません。
厚手のジャンパーを着ていったのですが、体が汗ばんできます。
文字通り「小春日和」の元日です。
テングチョウが飛び回っています。
オオハナアブも落ち葉の布団の間から、起き出して飛んでいます。
ハエの仲間が兎に角よく目立ちます。
アラカシの葉の間を、チラチラとシジミチョウが舞っています。
足元のススキに止まって、ハネを大きく広げました。
煌くような紫色のメタリック色が輝きます。
ムラサキシジミです。
アラカシの葉の上で、寄り集まって越冬していた個体が、折からの小春日和に目覚め、飛び出したのです。
冬越冬のチョウの目覚めのトリガーは、種によってまちまちなようです。
風が止み、陽がさすと、テングチョウが飛び出します。
さらに日差しが強まり、ジャンパーを着ると汗ばむようになって、ムラサキシジミが飛び出します。
今日ムラサキシジミは、そこここで見られました。
カキの実が熟していません。
30日に僅かに熟して、メジロが食べていたカキも、もう食い尽くされています。
今年冬鳥が定着しないのは、この木の実の熟しかたの遅さにも起因しているのかもしれません。
鳥や獣に種子を運んでもらうためにつけられた山の果実は、中の種子が成熟するまで、果肉に「渋」を持っています。
中の種子が完全に成熟し、「スタンバイOK」となった頃、果肉も完全に熟し、渋が抜けるのです。
その果実を鳥たちは、一斉に食むのです。
成熟した種子は、種子の回りが堅く、鳥の胃袋を通すと、その硬い部分が消化され、発芽しやすい形で排出される訳です。
この鳥と果実の「阿吽の呼吸」が、今年は少しズレているように感じます。
ツグミが昨年11月25日に入って一度抜けたのも、これに起因しているのかもしれない・・・
そう思うようになりました。
いろいろな年があるものです。
つまりいろいろな冬が、あるのです。。
小鳥が「食べたい」時期と、果実が「食べて欲しい」時期・・・
これがうまくシンクロしない年もまた、存在するのでしょう。
心配ではありますが、「天変地異」とか、「地球温暖化」とかという騒ぎ方をせず、静かに見守って行くべきなのでしょう。
今日の陽光は、越冬中の昆虫たちにとって、かなりの衝撃だったようです。
テングチョウ、ムラサキシジミにくわえて、ナミテントウも飛び回っていました。
藤田君が合流します。
昨日は吉備町の溜池で、チュウヒを見てきたそうです。
孟子不動那賀寺の参詣の最盛期は、私たちが「ビラ配り」をする1月3日なのですが、元日の今日も、次々と参詣者が参道を通過します。
「ヒト」以外の生き物への「年始の挨拶」に来た二人は、ヒトとの遭遇を避けるために、水路道を終始無言で、静かに歩きます。
とんぼ池にさしかかりました。
子どもたちがとんぼ池で遊んでいます。
「3日に一緒に遊ぼうな」心の中で呟きながら、踵を返します。
元来た道を戻り、犬飼池に達します。
池奥の日陰になった谷奥の1本のハゼノキに、♂♀のルリビタキがきています。
この谷は、不動谷の主谷よりも奥まって、日照時間も短いので、気温が低いのが功を奏して、果実が熟しているようです。
ハゼノキの下で少し待機します。
「グッ、グググッ・・・」
すぐ近くでルリビタキの声がします。
目の前の枝先に姿を現しました。 メスです。
近すぎてカメラのピントが合いません。
ゆっくり、ゆっくりと後ずさりして、ピントを合わせます。
望遠レンズのような黒くて大きなまん丸の瞳が、かわいく輝きます。
今年初写しは、彼女でした。
15時、一通りの観察を終えて、二人で参道の入口に出ると、鉄塔に♀のオオタカが、直立し、胸を張って、置物のように誇示止まりしていました。
彼女にとっては、「新春」イコール「恋の季節の幕開け」なのです。
明日ももう一日「静かな孟子」を楽しみたいと思います。
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<哺乳類>
テン(糞塊)
イノシシ(掘り跡)
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<鳥類>
ホオジロ、ヒヨドリ、メジロ、スズメ、エナガ、アオジ、ツグミ
ハシブトガラス、ハシボソガラス、ウグイス、アオサギ、シロハラ
セグロセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、カシラダカ、ミサゴ
ルリビタキ、ビンズイ、ヤマガラ、キジバト、コゲラ、ノスリ
モズ、クロジ、キセキレイ、トビ、ミヤマホオジロ、ミソサザイ
オオタカ(♀成鳥)
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<昆虫>
テングチョウ、オオハナアブ、ムラサキシジミ、ナミテントウ
ホタルトビケラ、クロコノマチョウ
フユエダシャクの一種
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