地域の宝、100年先へ

団体紹介
このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
ビオトープ孟子について

目的
少子高齢化、ふるさと離れ、里山放棄(管理放棄・耕作放棄)が叫ばれる昨今、生物多様性の活性化というテーマを掲げ活動していくことで、①地域同士の「絆」やNPOと企業・行政・大学との「連携」を確立し、活動の「輪」が広がって「地域力」をつけ、災害や社会的課題に対して強いまちづくりを構築していくこと、②すべての人が自然を大切にする気持ちと、自然と共生して生きる叡智を創造していくこと、③活動の中で培った知識、技術、経験を社会に還元できる人材の育成に繋げていくことを目的としています。


(1)プロジェクトの背景となる社会的課題
当団体の活動の場である孟子不動谷は、和歌山県の海南市にある生物多様性豊かな「さとやま」です。他の条件不良地と同様、一旦は谷の水田のほとんどが放棄されていました。そのため、谷の名前の由来でもある「お不動さま」、すなわち815年に弘法大師が開山した孟子不動山那賀寺への参道が生い茂る藪で閉ざされ、村の人たちがお参りすることも難しくなっていったと言われています。
孟子地区の里地里山における耕作放棄や地域の少子高齢化、生物多様性の低下などの社会的課題を背景に、1998年、昔の自然や原風景を取り戻そうと有志が集いその藪を切り開き、お不動さまに上る道を開通させ参道を回復させるとともに、放棄されていた水田の一部を野生生物のためのビオトープとして整備してきました。そのようにして見捨てられた土地がよみがえると、そこには人々が頻繁に訪れ、さとやまの生きものたちが再び息づく場所となったのです。その後の生物調査では、哺乳類17種、鳥類130種、昆虫類800種、両生爬虫類20種、植物500種ほどが確認されています。その中には、ムササビ、フクロウ、ハチクマ、サンコウチョウ、オオルリ、キビタキ、ベニイトトンボ、アオヤンマ、カスミサンショウウオ、ニホンアカガエル、トノサマガエル、エビネ、キンラン、ギンラン、ミズオオバコなどの環境省や和歌山県レッドデータリストに記載されている絶滅危惧種が多く含まれています。
しかし、設立から15年経った今、孟子不動谷の自然観察者や「お不動さま」への参詣者が増えていったことなどにより、人間活動の影響を多く受けるようになりました。また、地球温暖化などの気候の変化、その他環境影響等の理由で、一旦回復したはずの生きもの(環境省レッドデータブックに記載されている「ベニイトトンボ」、「アオヤンマ」、「タベサナエ」)が最近少しずつ減少しており、利用しながらの保全と環境の遷移、生きものの環境要求への対応ということが課題となってきました。


(2)目標
1、地域及び近隣の小中学生の参加促進をし、この活動から地域への愛着と誇りを感じてもらい子どものふるさと離れをふるさと回帰に変えること。                    2、中学生(向陽中学理科部)をモニタリングの主要メンバーとし、小学生をサポートしていき自然を大切にする気持ちと自然と共存して生きていくための課題と解決策を考えること。    3、活動で培った知識や技術、経験、知り得たデータから、地域に生物多様性に関する意識の喚起を促し活動の輪を広め、強い「地域力」の構築に繋げていくこと。             4、環境整備により、里山生態系のシンボルともいえるトンボ類の多様性の回復を行うことにより、特に環境省レッドデータブックや和歌山県レッドデータブックに記載されている「ベニイトトンボ」「アオヤンマ」「タベサナエ」の個体数の復活。

(3)特定非営利活動の種類
 ①社会教育の推進を図る活動
 ②まちづくりの推進を図る活動
 ③観光の振興を図る活動
 ④農山漁村又は中山間地域の振興を図る活動
 ⑤環境の保全を図る活動
 ⑥子どもの健全教育を図る活動