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第27回全国トンボ・市民サミット和歌山大会大盛況!

第27回全国トンボ・市民サミット和歌山大会大盛況!

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トンボ類の保護を通して、彼らを取り巻く「農環境」の必須性と、保全活動の
必要性についてみんなで考えることを目的に、26年間にわたって継続を行っ
ている「全国トンボ・市民サミット」が今年、和歌山県で開催されました。
全国から集結したトンボ愛好家の皆さんや、県内の自然保護に関心がある方々
が集い、大盛況のうちに開催されました。

◎平成28年10月 1日(土) 13:30~16:00 エクスカーション
 エクスカーションは、海南市孟子不動谷里山公園、橋本市柱本芋谷、日高郡
 印南町切目川ビオトープの3か所にわかれて開催されました。
 (海南市孟子不動谷での状況)
  (参加者)56名
  (状況) 全国からの参加者34名に加えて、地球環境基金トンボ調査を
       行っている和歌山大学システム工学部の学生の皆さん、わんぱ
       くクラブBチームの皆さん、その他地元サポーターの皆さんあ
       わせて総勢56名の参加者をお迎えしてエクスカーションをお
       こないました。谷の入口にある犬飼池で日本固有種・ナニワト
       ンボを観察したあと、里山公園内に点々と設営した水辺ビオ
       トープ(とんぼ池)を見学し、オオアオイトトンボ、マユタ
       テアカネ、オオシオカラトンボなどを観察。終点の孟子里山
       資料館(山案山子)では、北原理事長及び有本の方から孟子
       不動谷のトンボ相の特徴や、平成22年度から取り組んでい
       る日本ユネスコ協会連盟未来遺産運動の説明を行いました。
◎平成28年10月 2日(日)  10:00~15:30 本大会
 (開催地)和歌山県民文化会館小ホール
 (参加者)240名
 (状況) 午前中は、和歌山県におけるトンボ研究の第一人者の南敏行
      先生による「和歌山県のトンボ相」と、第3回プロジェクト未
      来遺産登録地・田辺市天神崎の玉井済夫先生による「天神崎
      のナショナルトラスト運動」についての基調講演が行われま
      した。
      南敏行先生は、和歌山県レッドデータブックに記載されてい
      るトンボ類全種を紹介しながら、小河川、湿地がトンボ類の
      主な生息環境である南紀地方と、かつて多数あった湿地が植
      生遷移による陸地化により消失したことにより溜池がトンボ
      類の主な生息環境である紀北地方により分布する種類にかな
      り明確な相違点があることを説明されました。
      玉井済夫先生は、扁平な磯地形が広がり、熱帯性と温帯性の
      海岸動物が生息する里海の磯である天神崎を別荘建設から守
      るため、ナショナルトラスト運動を行った経緯や、未来遺産
      登録後の子どもたち向けの自然観察会の状況などについて説
      明されました。
      午後からは前日のエクスカーション受入地で自然観察活動を
      行っている中学生のみなさんによる調査研究発表が行われま
      した。
      (1)和歌山県立向陽中学校理科部
        ~未来遺産運動「孟子不動谷生物多様性活性化プロジェクト」~
         平成22年度より継続している県立向陽中学校による
         動物モニタリング調査活動です。今回は、平成27年度
         に行った「両生爬虫類調査」の結果報告を行いました。
      (2)海南市立東海南中学校2年 宗尚輝君
        ~アオバズク調査結果~
         北野上地区で営巣中のアオバズク(ふくろう科)の食
         痕の拾得調査を2年間継続している宗君による調査研
         究発表を行いました。
         平成27年度の調査中、アオバズクがトンボ(種不明)
         の成虫1回、トンボ(種不明)の幼虫(やご)1回、
         ハグロトンボの成虫1回の計3回、トンボをヒナの
         餌として運んできたことを示し、森林性のフクロウ
         であるアオバズクが、周辺の水田や溜池からトンボ
         を餌資源として捕獲して利用していることを説明し
         ました。
      (3)県立古佐田丘中学校の皆さん
        ~橋本芋谷での自然観察~
         和歌山県立古佐田丘中学校の皆さんによる、橋本芋
         谷で開催されている「はしもと里山学校」における
         自然観察活動の結果報告が行われました。
      (4)古山暁氏・松野茂富氏
        ~和歌山県と奈良県のコサナエ属3種の分布傾向~
         和歌山大学大学院の養父研究室で修士研修を行いな
         がら環境アセスの調査活動や環境学習を行う古山氏
         と、和歌山県立自然博物館で昆虫専門の学芸員を務
         める松野氏が、和歌山県(紀の川水系)と奈良県に
         おけるコサナエ属3種(オグマサナエ、フタスジサ
         ナエ、タベサナエ)の分布上の傾向性と2県間にお
         ける相違点についての発表を行いました。      
      (5)ディスカッション(シンポジウム)
        ~自然観察っておもしろい!~
         和歌山大学教授・湯崎真梨子先生のコーディネート
         により、午後から研究発表を行った少年少女たちと
         昔の昆虫少年(古山氏・松野氏)が壇上にあがって
         自然観察を行ったり、昆虫採集を行うようになった
         楽しいきっかけについて話し合いました。
         現在の少年少女たちは、自宅の裏に春日神社があり
         幼少の頃から虫取りをしていた向陽中・松村晃汰君
         を除いては、皆町育ちで、幼いころ自然と触れ合う
         機会が少い子が多かったのに対し、30代の二人(
         古山氏&松野氏)は、自宅の周辺でまだ昆虫採集を
         行うことができたというエピソードを語ってくれま
         した。
      (6)引継ぎ式(次回開催地は宮城県名取市に!!)
         本大会の開催内容がすべて完了し、本大会後半に会
         場に駆けつけてくれた仁坂吉信和歌山県知事による
         挨拶が行われた後、「第27回大会」の実行委員長・
         養父志乃夫和歌山大教授から、第28回大会の開催地
         である宮城県名取市の担当者に、「全国トンボ・市
         民サミット」の幟の引継ぎが行われました。
         

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